【概論】大切にしている7つのこと

世の中はどうやら、人間の頭で考えられるようなものを超えたところへ、辿り着いたようだ。それはいわゆるシンギュラリティとよばれるもので、2040年に迎えようとしていたけれどどうやら2025年には来てしまうらしい。

計算機が、人間を超える。何を言っているんだというかもしれないが、もう「超えてる」今がある以上、その事実を隠すことはできない。きっとすぐに気づくことになる。ぼくももっと知りたいと思ってる。

その「事実」をふまえて、ぼくが今大切にしている7つのことについて、書いてみようと思う。それはそのまま、ぼくの今年の行動指針にもなるけれど、今回はあえて短文で整理してみようと思う。

大切にしている7つのこと

「暇」こそが、人生

ぼくたちは平等じゃない。

でも時間だけは平等だ。

しかし、時間をどう過ご「せる」かは、環境によって定義される。

そして、それは自分で定義を「変える」こともできる。

  • 時間を「労働」にあてるか。
  • 時間を「家族と過ごす」か。
  • 時間を「他者の幸福」にあてるか。
  • 時間を「趣味への没頭」にあてるか。
  • 時間を「文化創造」にあてるか。

ぼくたちは選ぶことができる。

その選択の集積が、人生。

その中で何をするかは、自分で決められる。

しかし、定義されたままでは、選択の余地はない。

まずは「暇である状態に回帰する」こと。

ぼくは今、そこから出発することを大切にしている。

「健康」であること

同じ「休み」について並べてみると

  • 体調不良だから、辛くて寝込む
  • 元気だけどぼーっとした1日を過ごす

どちらも「休日」という言葉で説明できる。

ぼくは同じ休日でも、後者を「健康」だなと思う。

こうした「健康的な休日」を実現するために

  • 休みから設計する

これが重要。

時間を「何に使うか」は自分で決めることができる。

この状態が「人生」だとすれば、

時間を「回復」にしか使えないのは、おかしい。

時間を「回復」に使うでも「娯楽」に使うでも、自分で選択できる状態が「暇=時間がある状態」なのである。

このほかに

  • 生産性が高いこと
  • 効率的であること
  • 自分をよく知っていること
  • 筋力があること
  • よく食べること
  • 社会との接続があること
  • 愛する人と共に過ごすこと

など「健康」にはあらゆる要素が含まれる。

だから一言では説明しにくいんだけど「何をするか”選択できる暇”をもっている状態」をぼくは大切にしてる。

「できない」を認知し、頼る

何でもかんでもできたほうがいい。

そういうことを思いがち。

でも、できなくて「も」いい。

ぼくにはできないことが沢山ある。

でもそれを卑下することはない。

ぼくができないことは、誰かができることだ。

そういうことは助けてもらう。

「人は一人じゃ生きていけない」とよく人はいう。

だとすれば「何でもかんでもできたほうがいい」訳が無い。

簡単なことだ。

自分は「できる」だなんて思える人は思えばいいけれど、ぼくは「できない」ばかりだ。

だからこそ、他人が輝く。

ぼくには、頼れる友達がたくさんいる。

それは、ぼくに「できない」がたくさんあるから。

大切なのは「自分でできること」ではなく「成せる環境の中にあること」なのだ。

「社会実践」としての生活

ラベルをはがして自分に貼り付けるような「ライフスタイル」が流行ってる。

本当の意味で「良いこと」をしている人は、少ないように思える。

あくまで「観察した経過」を述べているに過ぎないけど。

そしてその観察対象には、自分も含む。

ぼくもまた「ライフスタイル」を実践してきた。

でも、ここからは「ソーシャルスタイル」としての生活をする。

原因を知り、解決を探り、実践をする。

話題作りや、見てくれや、ポジションのための行動を、やめる。

今年やることは3つ

  • 日本人が働きすぎなのは、人の目が気になるから。
    • なら「思ってるより気にされないし”休める”と証明する」
      • 8月は1ヶ月休む
      • 平均して週3休みをめざす
      • このアクションを発信する
      • 「休み」について相談にのる
      • 「休み方」を具体的にシェアする
      • 「休みたい時に休める人」をふやす
  • 環境の破壊と、デジタルネイチャー時代がきてる。
    • なら「お金を介在させない食料調達と共同体が大事だな」
      • 環境の現在地を知る
      • 計算機の現在地を知る
      • 自宅で畑をする
      • 保存食をつくる
      • フードテックを支援する
      • 助け合う関係を維持する
      • 課題を共有する
  • 暇だと何したらいいか分からんから、働く
    • なら「暇の享受の仕方と生み出す実践をしていく」
      • 暇が、アートの根源であると知る
      • ウクレレを弾く
      • 編み物をする
      • 彫刻をする
      • 農をする
      • 料理をする
      • 友達と一緒に何かを作る
      • 陶芸をする
      • 本をつくる
      • 運動をする

正直まだここは解像度が低い。

ただ「”どんな世界を創造して生きるか”という姿勢」を大切にしている。

あと、勉強する大人も増やしたいね。

「無関心」であること

とはいえ、ぼくたちは無関心でなくてはいけない。

とも思う。

それを「冷たい」と思うには、浅はか。

他者に関心をもつほど

  • あの人はすごい
  • この人は、すごくない
  • 自分は全然できてない

「比較」が生まれる。

「普通」と「変」が生まれる。

SNSには、事実をより「誇張した表現」であふれてる。

より綺麗で、より美しいもの。

本当の現実はもっと手の届くところにある。

そしてそれは

より醜く、より汚れたものであることも、少なくはない。

まるでスーパーのパック肉のようなものだ。

「死」などというものがなかったかのような顔をしている。

では「死をより深く受け止めるか」というと、それはそれで重い。

「バランスを取ればいいのか。」という話かといえば、そうでもない。

ぼくたちが互いの存在を認め合い、存在し合えていること。

その真ん中には「無関心」がある。

簡単にいえば「へー」ってこと。

「だよね、わかるわかる。」じゃないってこと。

納得や理解というよりも「そうなんだ。」ぐらいでいること。

そうでなければ、戦争が起こる。

これは共同体の連帯でも同じことが言える。

無関心であるからこそ、つながりあっていられる。

むやみに「すごい」とか「正解だ」とかいう評価やジャッジをしないってことが具体的な処方箋だと思う。

この広い世界において「ただ”存在しあうこと”」を大切にしてるからこそね。

世は「無常」

世の中は、常(同じこと)は無いよって話。

人間の体も同じ。

ほとんどが水分の体。

細胞は毎日新しく作られてるんだよね。

つまり、昨日と同じ自分だとは思わないこと。

だって、本当に違うんだから。

この日常は、いつか無くなるもの。

同じままでいていいはずはない。

大切なのは「世は無常であり、変化し続けるものだと悟る」ということ

現在地「幸せ」

ま、今が一番「幸せ」ってことさ。

自分はダメだ。

そう思って、今日も明日も生きていきたいなら、そうすればいい。

でもこう書くとどうだろう。

ちょっとムッとするだろうか。

それが真実だ。

反発するということは、そうでない自分を求めているということ。

つまり、自分はダメだなんて思いたくないわけだ。

そんな自分を変えるのは、いつ?

「今」しかない。

では人はいつ「幸せ」と思えるか。

それはね、条件じゃないんですよ。

今思えるか。それだけなんですね。

今日が一番若い日ですから「あの頃は若くてよかったわ。」と今日嘆くのは、未来の自分がかわいそうではないでしょうか。だって、未来からすれば、今日の自分は「若い」のですから。

幸せは、グーグルマップでは出てこないし、GPSでも特定することはできません。

幸せは自分が今立っている場所「今」にあるのですから。

おわりに:人生は、長いからこそ。

人生は長い。けど、寿命からしてみたら1/3まではきてる。

そう思うと、短そうにも思える。

でもね、寿命はもっと伸びるよ。

100年時代っていうくらいだからね。

もう一つ、進化のスピードの速さを考えておこう。

windows95が生まれてから30年も経っていない。

でも、あんなに分厚いパソコンが「紙」くらいになってる。

通信速度も速く、メモリもでかい。

そして、計算によって、絵も描けるし音楽も作れる。

今はAIが自動生成してくれる。

昔は「日進月歩」と言ったんだよ。

1日進んで、1月でやっと歩める。

そのくらいに思ってた。

でも今は「日進秒歩」といっても、言い過ぎじゃない。

人の理解が追いつかないスピードで技術が進化してる。

すると人生100年の濃度がより濃いものになるよね。

建築だってAIとロボットアームで作れる時代さ。

変化が激しいと「長く感じる」よね。

これに耐えるためには、自分なりの方策が必要なんだ。

そんな思いで書いてみた。

今日は友人の子どもを抱っこした。

甥っ子と同じ歳の子。

彼らが18歳になる頃。どんな世界になってるだろうか。

地球がまだあるといいよね。

コミュニティがあると嬉しいよね。

ちゃんと休める世の中だといいよね。

「どんな未来を渡せるかなあ。」

そういうわけで、

今日も素敵な1日を。