キャラメルの包装と瞑想/大きくしていくことについて

いずみです。

いずみ古民家暮らし / DIY / 畑 / ブログ】

お仕事:MEM.喫茶Tokoname店主
急須を使って淹れる珈琲と菜食のごはんを提供しています。

時々、陶芸家、大工、藍染職人、お菓子屋さんのアシスタントもします。

ボランティアとして「家弁タイムズ」という子育てファミリーに(基本、無料で)お弁当を届ける活動や、子どもも大人も隔てなく対話する時間「ダイアローグ」の運営をしたりしています。


「キャラメルの包装と瞑想」についてと、「大きくしていくこと」についてをぼんやり思っていることを書いてみました。


ローゼルのジャムを手に入れました。

先日、ローゼルの塩漬けなるものを食べさせてもらいました。紫蘇のような味わいでとても美味しかったのですが、なにやらハイビスカスの一種だそうですね。今日は、近所でローゼルのジャムを見つけたので、持ち帰ってきました。パンかケーキに添えて食べてみようかと思います。


キャラメルの包装と瞑想

ひょんなことから。

ある日、ガトーショコラの後藤さんがパートナーを連れて、お菓子を納品しにきてくれました。ついでにコーヒーでも飲んでいこうかしらと注文してくださり、まったりと談笑。

後から聞いた話では、パートナーさん、普段からは珈琲をブラックでは飲めないところ、MEM.の珈琲はブラックでも飲めた!美味しかった!と嬉しい言葉をいただきました。

そんな楽しい時間の中「そうだ。」とひらめいたように「いずみくんに頼むよ。」といって、数日後、でっかい包装機材を持ってきてくれたのです。

「これで、キャラメル包んで。」と。笑

包装技術があることが日本の強み

包み方を教えてもらい、包装作業が始まりました。

MEM.ではこれまで、小さなシーリング機と「食材OK」と書かれた100均の包装材を使ってお菓子のパッケージングをしていました。しかし、それは「間違った在り方」だということを、この作業を通して思い知るのです。

包装というのは「包んでいればOK」というわけではないのです。包むことによって、そこに入っている食品の「保存性を高める」ということがクリアできていなければ、あまり意味がないわけです。

例えば、刻みネギを保存するときには、刻みネギをタッパーに入れる前に、キッチンペーパーを一枚敷いてから刻みねぎを入れます。刻みネギは「水分があることによって劣化する」ので、ネギから出てきた水分をキッチンペーパーで吸うわけです。そうすることで、保存性が高まる。

包めばいいというのは「タッパーに入れればいい」というのと同じですが、それでは、保存性は高まらないわけです。この場合、キッチンペーパーも、立派な包材であるということですね。

兎にも角にも、こうした包装容器の発達があるおかげで、日本の食品は、衛生的で保存性の高いものが多いわけです。いろんな見方がありますが、これはとても大事にすべき、活用すべきことだと思ったわけです。

包装作業は、瞑想。

1日で5時間ほど包装作業をしました。時間は自分で決めることができるので、本当にありがたいお仕事をいただけていると思っています。

そんな思いに素直に、とっても真剣に作業をしていると、ほとんど瞑想状態に入っているような感覚になります。

わかりやすく言えば、没頭・集中していて、他の人の声さえ聞こえない状態とでも言いましょうか。

では、そんなときなにも考えていないかと言えば、そうではありません。

後藤さんはお菓子作りのプロで、お菓子とペアで語られるドリンクに関しても豊な知識を持っています。なので、アドバイスをいただくことがたくさんあります。そのアドバイス=僕たちにとって実行可能なものについて整理できていないことが、包装作業という瞑想の中で整理されていくのです。

何より、大きな機材の導入(借りています)によって、作業が効率化したことによって、作業工程が次々と進むこともその助けとなっていると思います。

なにかしらこうした梱包作業を取り入れていこうかと思うわけです。

大きくしていくことについて

例えば、家弁タイムズでは、

大きくしていくというのは、事業の規模を大きくしていくという意味です。それはもちろん、お金が動く大きさも大きくなっていくということでもありますが、ひとえに、事業を通して喜んでくれる人の母数が大きくなっていくという意味でもあります。

例えば、家弁タイムズでは、現在は常滑市内に限定しています。しかし、一番最初にあがっていた知多半島全域を対象にしたいという思いがなくなったわけではありません。5市5町あってこその知多半島。その未来をつくるのは、子どもであり、子を守るファミリーです。

だからこそ、家弁タイムズは常滑市内で留めておく活動ではないと考えています。でも、大きくしていくためには「仲間の手」が必要です。自由意志で参加してくれる、志を有する人が必要です。

一方で「家弁タイムズ」という人格がある以上は、ここに参加する人は、その人格を動かす操舵手でもあります。つまり、すべての人が舵取りをするわけです。

であるなら、舵の取り方、起こりうることに対しての対応策などを、事前に共有しておく必要があります。そして、その時の課題や喜びを時々で共有したり引き継いだりする必要もあるでしょう。

そのためには人格の特徴や操縦方法について知っておかなければなりません。それはつまり「ルールやマニュアルをつくって共有する」ということです。

これがなければ、大きくしていくことはできません。これは、どんなことにも通ずることだと思います。仮にアルバイトさんに入ってもらうにしても、やってもらうことを明確にしたり、やってはいけないことを明示したり、大事にして欲しい考えを伝えなければ、そのように振る舞ってもらうことはできないでしょう。

それをつまり、マニュアルを使って伝えるということです。

だから今月は第2回という家弁タイムズですが、写真素材を集めたり、ルール作り、想いの明文化を一つずつ進めているところです。今思っているのは

  1. 活動を続ける
  2. 素材を集める
  3. ルール・マニュアルを作る
  4. 発信する
  5. 仲間を集める
  6. 活動の範囲が広がっていく

こういうステップを踏んでいくことです。

これは、今回の包装材のお仕事を通して、MEM.の商品作りにも言えることだと思いました。

MEM.の商品作りについて

MEM.が今制作に取り掛かっているのは

  • おやつ
  • お茶

この4種類です。

特に「おやつ」と「お茶」に関しては、包装機材が入ってきたおかげでできる見込みが立ってきたという感じです。

商品を作ることで、それを他のお店に置いてもらうこともできます。

しかし、喫茶だけでの提供では、そういうことはできません。

他のお店に置いてもらうことができれば「MEM.の商品あそこにも置いてあったね」「MEM.さんってお弁当配達の支援もしてるよね」そういう風に広がっていく可能性が大きくなるということです。

  • 小さく
  • 売れる分だけ
  • ロスが出ないように

こういうことが口癖でした。

しかし、ロスのリスクが低くなったことによって、売りきるまでの時間を伸ばすことができ、小さくする必要がなくなり、大きく動くことができます。

自分たちの活動が広がれば、喜んでくれる人がたくさん増えると思うから「小さく縮こまっていればいい」というところから、一つ前に進んで「大きくしていくこと」を実践していければと思うこの頃でございます。

おわりに:

晩御飯は油淋鶏でした。
アリー、作ってくれてありがとうね。

以上、いずみでした。

それではみなさま
今日も素敵な1日をー。