商工会議所で事業相談している内容を書いてるだけの回。

例の如く、とても雑多な回なので、読みきれない人続出だと思います。

そういうわけでどうぞ。

補助金をいただいて設備投資します。

ちょっと前に補助金の相談に行ってきました。自分の人生(時間、暇)を取り戻すために、事業をより効率化できるような設備投資をしようと考えています。会社員は「福利厚生」という形で会社から色々な支援を受けることができますね。これを「当然のもの」とされていてヒーヒーしている会社があることも知っていますが、この「福利厚生」を自営業として受け取れるのは、ありがたいことこの上ないんですね。全然「もらって当然だな。」という代物じゃないんですね。本当にありがたいんです。

補助金の考え方としては「よりよい価値を提供できるような設備投資をするなら、国として補助しますよー!がんばってねー!」です。これでより国全体としてGDPがあがったり、お金の循環がよくなれば経済がより良くなっていきますから、いわゆる「富の分配」的な仕組みなんじゃないかなと思っています。これは会社員では「福利厚生」という別の形で受け取ってる場合がありますが、事業者だと自分の事業に直接反映できる形で受け取ることができます。

これが超ありがたい。持続化補助金では「補助上限が50万円、補助割合は2/3」という感じのものがあります。これは、例えば、75万円の設備投資をするなら、そのうちの2/3=50万が補助額ということになります。補助上限というのは、50万円までなら補助するよ!ってことなので、この場合、50万円まるっと補助を受けることができるわけですね。つまり、25万円で、75万円分の設備が投資できる。そういうことなわけです。これがどういうことなのか。

例えばの話ですが、

25万円を投資することで、毎月売り上げが1万円上がるとします。そうすると、原資回収(投資した分の費用を回収すること)までに25ヶ月かかることになります。

一方で、

75万円お投資をすることで、毎月売り上げが5万円上がるとします。そすると、原資回収までに15ヶ月で済むことになりますね。16ヶ月以降は利益になるわけです。

そして補助金をいただくことで

25万円の自己負担で、75万円分の投資効果を得ることができる。つまり、25万円の投資で毎月5万円の売り上げを期待できるようになる。原資回収が5ヶ月になる。

これはあくまで「お金の話」ですが、ここがないと「価値の提供」もままなりませんから、提供者側としては見過ごせないお話です。「金の話ばっかりしやがって!」と怒らないでくださいね。大事なんです。経営を続けていくためのガソリンは「お金」です。そして、僕の体や思いが「エンジン」で、運営の仕組みが「システム」で、ここにいてくれてありがとう!また来るわ!そういう声が「潤滑油」という感じです。僕が生きる活力をより、活性化するもの。補助金は、効率よくガソリンを得るためのシステムを強化してくれる、本当に有効性の高い、超絶ありがたい制度なんです。

うちの急須珈琲につかっている急須やカップも常滑市が実施している「食と器の出会事業補助金」を活用させてもらって準備しました。

そう思うと、この世界は本当に面白い。小さな集団で「俺、独立するわ。」というと「やめとけ!」と言われますが、実際に独立したあとは「助けてやるから、頑張れよ!」って仕組みがちゃんと用意されているんです。ただ闇雲に使っていてはいけませんけれど。資本投下し、事業効率を上げて、より多く提供したり、自分の価値を高める時間にあててより価値の高いものを提供したりする。補助する側にとってはここが重要ですから。

今回、ぼくが考えているのは以下の設備を整えようと考えています。

  • 小型焙煎機
  • コンベクションオーブン
  • 構造物の製作:カウンター
  • ネットショップ・システム構築

小型焙煎機

どうして大型じゃないのか。1kg,5kgの焙煎機じゃないのか。答えは3つ。

  • 大きな1台を導入しても効率はあがらない。
  • 大きな1台を導入しても複数豆を扱いにくい。
  • 豆売りをしているお店で「小型焙煎機」を複数台で回してるのを見た。

今の小型焙煎機で焙煎するのと、少し大きな焙煎機で焙煎するのを比較して計算しても、さほど作業効率は上がらないことがわかった。かっこいいし、気分上がるし、やりがいもあるだろうし、理想的な姿なんだけど「大型は、今の僕にはマッチしない。」ということに気づきました。そして、焙煎効率が上がらない状態では、焙煎機を導入しても焙煎の種類を増やすっている試みも走りにくい。とはいえ、正直なところ1kg焙煎機を買うためには「168万くらいかかる」んですよ。でも、小型焙煎機を導入すると、補助を使ったら10万くらいで同じような効果を期待できるわけです。今の事業規模であれば、かけられるコストは「たとえ補助金があったとしても」減らしたい。

商工会の担当の方から教えてもらったことを引用します。

いろんな事業者さんの補助金申請をサポートしてきました。事業者さんの中には「補助があるから」という理由で、本当に必要ではなさそうなものを、どんどん入れていったりもします。でも、補助があるにしてもないにしても、まずは自分の資本を使う必要があります。補助があるのは、後々の話ですから。だから、本当に必要なものを、もう一度冷静に考えてみてください。

ぼくはこういうことを伝えてくれる人に出会えたことを、幸運に思います。1KGの焙煎機を買えば、確かに「かっこいい」し「効率も上がりそう」だけど、もう少し冷静に考える。

ーそれは、お前に見合っているか。

このことを冷静に考えてみると、小型焙煎機を数台導入することが今は自分にマッチしているかなと思います。

そして、小型焙煎機でもできると思ったのは、豆売りだけをしてるお店でも大型焙煎機はおかずに小型の焙煎機で回しているのをみたことがあるから。それに加えて、マルシェ出店やなんかをしてる珈琲喫茶のインスタではよく「手回し焙煎をしている様子」がアップされてて、必ずしも焙煎は「大きい方が勝ち。」というわけでもなさそうだ、と思ったからです。もちろん、かっこいいし、使ってみたいですけれど。憧れは、一旦憧れのままにしておきましょう。

ジェネカフェ、2〜3台くらい欲しいなあと思います。

コンベクションオーブン

お店では時々、おやつも作っています。ときどきというのはお店終わりに片付けたり、焙煎したり、買い出しをしたり設備のことをやったりして、もう疲れちゃうので時々しか作れないんですね。それも今のオーブンだと容量がすごく小さく、熱の加わり方もムラがあったりします。こうなると、材料を準備する時間の割に、作れる商品は少ない。ということは、やらない方が健康的だった。ということもあるわけです。

そこで、コンベクション(熱風式)の業務用オーブンを導入することで、商品をより安定的に、より効率よく作っていくことができれば、事業効率をあげることにつながっていきます。

ムラなく作れれば美味しいものを提供できますし、嬉しいことづくめですね。

構造物の製作

カウンターを作ります。カウンターを作ることで

  • 受け渡し口
  • 返却口
  • ディスプレイ

を設けます。

受け渡しと返却口を作ることができれば、キッチンから出る回数が少なくなるから、メニューの提供効率が上がるようになります。例えてみると、ショッピングモールの中にあるフードコートみたいな感じ。お客さんが受け取りに行って、お客さんが返却しにいく。面倒かなあとも思うけど、それはフードコートみたいな広い場所の話で、うちのお店であれば、数歩のこと。最後の会計の時に持ってきてくれたらそれでよし。だから、面倒も小さいと思うし、お店としても、会計後に返却口からさっと引いてキッチンで洗浄すればよくなる。ほとんどキッチンを出る必要がなくなる。

正直、一人でお店をまわしていてしんどいのは、お皿を洗っている時間がなく、どんどん溜まっていくこと。人が途切れた時にさっと洗ったりするけれど、それを拭いて戻す時間とか、そういうこともある。案外時間がかかってくるんですよね。

お会計もipadでエアレジを導入したので、クレジットカードやID決済もできて、現金をあれこれする手間がなくなった。より効率的になっていってる。よし。いい感じだ。

もう一つ、ディスプレイを作りたい。ここには、サンドイッチや焼き菓子を並べたい。ニュージーランドのカフェに行ってきたとき、いろんなところでサンドイッチがディスプレイの中に並んでたんですよ。それをみて、人数が少なくても回せるように、事前に作っておいてるんじゃないかなあと思ったわけです。これは、ガラスのディスプレイがあれば、お店でも再現できそうだなあと思ったので、これはやってみたいなあと思ってます。

こういうのがあったらいいかなあ。

ネットショップ・システムの構築

焙煎できる豆の量が増えていけば、

  • ドリップパックを作れる
  • 安定的に焙煎豆を単品販売できる

こういうことが少しずつできるようになっていきます。これができれば「贈り物」としてギフトセットを作れるようになる。自分の商品をもつことは本当に本当に重要なことだから、これが2023年度中に実現できると思うと、すごく嬉しいです。

自分の商品が作れたら、いよいよネットショップで販売を自動化させるってところにシフトできるといいなと思います。販売管理や支払いも一括して管理できるので、そこも良いところ。

これは、10万円くらいでできるかなあ。

インスタグラムで販売ができると一番いい。facebookにカタログを登録して、インスタグラムと連携させることで「インスタグラムでネットショップを立ち上げる」ってことができるらしいんだけど、前に一度やってみようとしたら、できなかった。もう一回やってみるけど、もし難しそうだったら、この機会に依頼してみようと考えてます。

自宅で色々できるようにする。

焙煎所の届け出を「お店」と「自宅」に設定しているので、焙煎は自宅でやるようにシフトし始めています。お店はあんまり備品を管理できる場所がないので、自宅で作業ができれば、その悩みも消え去ります。パッケージのために必要なプリンターも2月に届く予定。これからは、梱包材の配送先も自宅に設定します。プリンターやシーラーや梱包材の場所も「固定」して、動かさない。動かさないと決めることで、道具を出したりしまったりする手間を省く。

自宅で焙煎して
自宅でシーリングして
自宅でパッケージして
自宅で梱包して
自宅に引き取りにきてもらって
自宅から発送

この仕組みがうまく作れたら作業効率がグッとあがって、かつ生活の充実度や幸福度がグッと上がる。これは僕にとって本当に本当に大事なこと。

2023年!!!

は、こういうことを実現させていこうかなーと思います。

キーワードは「効率化」

  • 自宅を職場化する
  • お客さんの流れとアフォーダンスを設計する
  • クイックから仕込みを提供するスタイルへ