いずみです。
古民家暮らしをしながら、DIYをしたり、畑をしたり、ブログを書いたりして暮らしています。時々、陶芸家さんのアシスタントをしたり、大工さんの日雇いをしたり、藍染職人の染めのお仕事をしたりしています。家弁タイムズという子育てファミリーに(基本、無料で)お弁当を届ける活動や、子どもも大人も隔てなく対話する時間「ダイアローグ」の運営をしたりしています。
MEM.という急須珈琲と菜食のランチを提供するお店もやっています。
子育てファミリーにお弁当をお届けする「家弁タイムズ」という活動を始めました。それについてと、活動を始めてみて思うことを書きました。
子育てファミリーにお弁当をお届けする活動「家弁タイムズ」を始めました。
きっかけは友達の一言「誰か、ご飯作ってくれないかな」
ぼくは今28歳です。
この年齢になると周りで「結婚」とか「出産」といった話題が増えてきます。
家事、仕事だけでも1日が終わるのに、そこに育児まで。
おじいちゃんやおばあちゃんがいた時代ならいいけど、人の手も足りない時代。
数えてみたら、周り(友達といえる関係だけ)でも6人ほどの出産があったのです。
「何かできないか」と、考えました。
お弁当を届けるのが、ぼくたちにできることだった
その友人たちとは仲良しで、よく夜ご飯を一緒に食べていました。
そうやってご飯をシェアしあっていると
「こういうのむっちゃ助かる!」
と、喜んでもらえたのです。
自分たちも2人で食べているのとは違う喜びがあったので、とても嬉しかった。
やろうと思って始めたというよりは「できることが、喜ばれた。」という感覚です。
家弁タイムズは、そんな小さなきっかけから始まったのです。
基本は無料、すべて寄付(支援)によって運営される
しかし、いくら友だち関係だからー、とはいえ、ただ作り合っているだけではなかなか続きそうもないと早いうちに思いました。
お互いに個人事業主であって、ワークライフバランスのようなものを持ち合わせてはいなかったのです。晩御飯食べた後に仕事したい時もあるし、晩御飯を抜いて仕事したい時だってあるからです。それほどにやりたいことやってるから。
だから、「友達」から「市内」へともう少しお弁当をお届けする範囲を拡大して、活動資金は寄付(支援)を募ることにしました。そして、その支援金内で作れる分のお弁当をお届けする。
お弁当を受け取る子育てファミリーの持ち出しは、なし。基本は無料です。
*ただし「無料では申し訳ない」という人もいます。そういった方からは「次の人のために」と、ご支援いただくこともあります。
目的は「子どもの未来、家族の今をつくること」
お届けできるのは「たった一食の、晩御飯。」です。
でも、その晩御飯をつくるために
- 洗濯物が半分干しきれなかったり
- ゴミを出しそびれちゃったり
- 部屋がなかなか整理できなかったり
していると、不満も溜まりますよね。
だからこそ、その「たった一食を届けること」が
- 洗濯物を干す時間をつくったり
- ぼーっとする時間を作ったり
- 溜まったお皿を洗う時間を作ったり
- 残った仕事をこなす時間を作ったり
- 夫婦でお散歩デートする時間を作ったり
- 子供と遊ぶ時間を作ったり
するのです。
聞くところによると、赤ちゃんは、両親の関係を察知するそうです。
喧嘩してたら機嫌が悪くなったり、仲良しだったら笑顔になったり。
家族の一食は、子どもの健康や幸せにもつながると思うのです。
ぼくたちの仕事は
- お弁当をつくることでもなく
- お弁当を届けることでもなく
家族の時間
子どもとの時間
自分の時間
そういう「時間を作る仕事」と思って、活動をしています。
それが「子どもの未来、家族の今をつくること」と信じて。
活動を始めて思うこと。
これは「続けるべきだ」と思いました。
お弁当をつくり届ける中で、お届け先の反応・帰ってくる言葉を受け止めて、たくさん送ってもらえるフィードバックを読んで思いました。
- 美味しかった!
- 本当に助かりました!
- これからも使わせていただきます!
確かに、人の役に立つ活動なんだと感じました。
そして、
ぼくらも来年の4月予定してるから、使わせてもらうことになるから、がんばてねーって声もいただいてます。少しずつわが広がってくれたら嬉しいです。
参加者が教えてくれた家弁タイムズの「3つの安心」
活動を通して子育てファミリーからフィードバックがありました。すべて読んで思ったことは、ただお弁当を届けるだけでなく「3つの安心」をお届けしているかもしれない!と思いました。
この3つです。
- 「夕飯の心配しなくていい」安心感
- 「話し相手がいる」安心感
- 「近所のお兄ちゃん的存在がいる」安心感
お母ちゃん(あるいは主夫)は、たぶんそうでない存在が思う以上にずっと「ご飯をつくること」にストレスを感じてる。だからこそ、夕飯の心配をしなくていいって、安心なんだろうなあ。そう思うと、一緒に作ってくれない家族に対して不満を抱えたりするのも、想像できますよね。
直接感情をぶつけてしまえば、喧嘩になったりもします。だから、息抜きに友達とお茶をしたりするけど、お茶をするにもお金はかかるし、友達と場所や予定を合わせるのも大変かも。そんな時にお弁当が届いて、10分くらい立ち話ができたら、スッと肩の荷が下りる。そういう「話し相手がいる」安心感ってある。
親としての気持ちだけじゃない。子どもにとってもはや、ななめの関係って少ない。近所のお兄ちゃん的な存在がいるって、親とは違う顔を見せたりできる。子供にとっても安心だし、親からしても子供にそういう存在ができたんだと思えたら、それもまた安心につながるんだろうなあって思います。
おわりに
家弁タイムズという活動は、子どもの未来、家族の今をつくる活動。友達の一言がきっかけで始まった活動だけれど、まず第一歩、始めることができました。
2日間で、5家族17名にお弁当をお届けしました。仮に毎月20人くらいの人に届けることができたとしたら、年間240人のご飯を賄うことになる。それだけの幸せをつくることになる。
これが500、1000へと輪が広がっていったらいいなと思います。
それでは、今日も素敵な1日を🌿
いずみ