どうも、izumikunです。
昨日、父が本をくれました。彼は、典型的な積読(つんどく=本を買っても積んでおくだけ)タイプの人で、ときおり実家に帰って「最近読んでおもしろかった本ある?」って聞くと、即答で
ない。だって読んでないもん。笑
父はずっと変わらず、黙々とAmazonをポチるという愉しみに生きております。笑
そんな父にあきあきとしていた時期もありましたが、とはいえ息子としてはありがたい環境で、家に帰ればそれなりに今話題の本が置いてあったりするし、ちょっとメインストリームとは外れてるけど面白そうみたいな本があったりするんですね。だから、帰るたびに「これ借りるね」って本を借りて読ませてもらってるんです。
で、これってぼくの中では父とのコミュニケーション手段になっているんですね。基本的に彼は、経営とか人生の教訓とか最新の技術とかそう言ったことにしか興味がないので。だから昔で言えばプロジェクトXとか好きだし、今なら「カンブリア宮殿」とか「ガイアの夜明け」とか「セブンルール」とか「達人×達人」とか「最期の授業」とか。ちょっと前なら「そこまで言っていいんかい」とか。
そういうものを一緒に見ることもあるけど、izumikun自身、家を離れていることも多いしタイミングもあるから、そういう時、コミュニケーションとしての本ってものすごくありがたい。話のきっかけを作りやすいんです。
それでね、昨夜も同じように本をきっかけに話をしに行ったら
あ、おかえり。それ、あげるわ。
と言って、一冊の本をくれました。
前は、ファーストリテーリングの経営ノートみたいなのをもらった時は、古本をまとめてメルカリで売っていいとお願いされた時に一緒に売っちゃったんだけど、今回は「メルカリで売らないでね。笑」って笑ってたので、売ってしまわず読もうと思います。笑
いただいたのはこちら。
読書 | 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学 200冊 大全
というもの。
この中で200冊もあらゆる本が紹介されていて、どうやらビジネスリーダーたちはこれを読んでいて、その中身をかいつまんで読むことができるらしいという最強のバイブルですね。すべての英知が詰まってる。
それで、試しに196ページ(本自体はこれの2.3倍くらいある)にあったトマ・ピケティさんの「21世紀の資本」を紹介しているページを見ました。この人は「サピエンス全史」っていう有名な本も出されている方で、詳しくは知らないけれど名前だけは聞いたことあったので、開いてみました。
そこに書かれていた要約をさらにかいつまんで描くと
- r>gが成立するから、働くよりも株や債権を持ってる方が資産の伸び率は高いよ
- 社会の中に格差はそもそも存在していて、バブル期の格差の縮小は珍しいんだよ
- 資本主義は、資本の効率的な分配が目的であって、公正な分配が目的じゃないよ
- 富の再分配をするには
- 累進課税年率2%の財産税を世界統一で実装すること
- 累進所得税を最高80%まで引き上げること
- タックスヘイブンへの逃げ道をなくすこと
って感じでした。
izumikunの解釈を言語化してみると

格差があるのがベースだから、格差が拡大している〜!!!って嘆く必要はないってことだね。元に戻っていくって話だもんね。それに、富の再分配の具体策が実現したとして、80%も資産が奪われる人生を生きたいと思う人ってどれだけいるのかな。そうなるとタックスヘイブンみたいな場所に逃げたいって思うんじゃないかな。何のために頑張ってるか分からないでしょ。izumikunは、格差の下の方にいるのは間違いないけど幸福度は、格差の上の方にいる人よりもずっと感じてると思うよ。ただ、資産の形成って意味では、やっぱり不足もある。だったら、働くということに並行して「投資」みたいなものにお金を使った方がいいってことだね。NISAとかiDECOとかREITとかETFとか、そういう勉強をしなさいってことだね。
ってな感じ。
格差が拡大していることが問題なのではなくて、格差が拡大しているからできることしときなよ!っていう警告をしてくれてる本なんだね。ピケティさんにありがとうだね。
格差って聞くと、それ自体が悪いと思いがちだけど、そうじゃない。格差が生まれた要因は何かをみて、解決を図る。そういうことの方がよっぽど大事。
そういう意味でタイトルは「どうやら格差は拡大しているらしい」って、ちょっと他人事っぽく書いてみました。そのくらいの距離感で感じた方がいい。格差を作った人を責めたくなるのも分かるけど、それって誰?政治家?でも政治家を選んだのは?政治家の給料を作ってるのは?企業だよね。企業にお金を払ってるのは?消費者だよね。みんなが繋がってるんだから、右を非難すれば、左から非難されるってこと。
だから、ちょっと距離をおいたくらいで格差というものを理解する。
その上で生活していくために必要な手をうつってな感じですかね。
こういうことを考えさせてくれる環境があってありがたいです。こういうことをアウトプットさせてもらえる環境があってありがたいです。ちょくちょくこの本の中から、ご紹介できたらいいので、お楽しみに〜!
気になる人は、こちらから〜
ではまたね。