いずみです。
古民家暮らしをしながら、DIYをしたり、畑をしたり、ブログを書いたりして暮らしています。時々、陶芸家さんのアシスタントをしたり、大工さんの日雇いをしたり、藍染職人の染めのお仕事をしたりしています。家弁タイムズという子育てファミリーに(基本、無料で)お弁当を届ける活動や、子どもも大人も隔てなく対話する時間「ダイアローグ」の運営をしたりしています。
MEM.という急須珈琲と菜食のランチを提供するお店もやっています。
「お金がいる生活」「お金がいらない生活」を分けて考えてみました。そうしたら、なんとなく生きやすくなる気がしたので、シェアします。
生きること=今日食べるものがあること
ぼくたちは日々、生活のために働きます。
働くことでお金を稼ぎ、お金とモノを交換して、欲しいものを手に入れる。
欲しいものはいつも誰かによって売られています。
服も、お皿も、鶏肉も。
ぜんぶ値札がついて売っています。
でも究極、生活のためにー今日を生きるために必要なモノは、
服でも、お皿でもなく、食べ物です。
つまり、今日食べるものがあれば、生きていけるわけです。
多くの人は、
お腹すいた → お金 → 食べるもの
という交換をするけれど、
もう少し詳しく書くと
お腹すいた → お金が必要 → 働いて稼ぐ → 食べるもの
と、こうなる。でも、
お腹すいた → 食べるもの
そういうことができれば、
ぼくたちは生活をするにおいて「お金がなくてもいい生活」に近づいていけるのではないかと思ったわけです。
「お金がいらない」は、いいすぎかな。
- お金は必要か!?
- お金は必要ない!
- お金なんてただの紙切れ
そういう意見がある。
でも、今「お金って価値があるよね。」って社会がみんなそろって(共同で)思い込んでいる(幻想を抱いている)のだから、それは事実として受け止めてることにしよう。
そのおかげで「お腹すいた → 食べるもの」ができない時にだって、「お腹すいた → お金 → 食べるもの」ができれば、生きていけるわけです。
だから「お金がいらない」っていうのは、ちょっと言い過ぎかなと思います。
生活は「お金が欠かせない瞬間」と「お金がなくてもいい瞬間」の2つでできている
ぼくは今でこそ、DIYやら畑やら喫茶店やらやっていますが、ニートになったりパートタイムをしていた期間もそこそこあります。
でも、変わらず「生活」をして、今もこうして生きています。
だから、生活には2つの側面があるんだろうと思いました。
- お金が欠かせない瞬間
- お金がなくてもいい瞬間
この2つを行ったりきたりすることで「生活」は成り立っているんだろうと思っているわけです。
そしてこれは、その時々によって、どちらかが増えたり減ったり、バランスが変わっていきます。
おそらくですが、
ニートの時は、
- お金が欠かせない瞬間が、減って
- お金がなくてもいい瞬間が、増えている
お店をやっている今は、
- お金が欠かせない瞬間が、増えて
- お金がなくてもいい瞬間が、減っている
多い/少ないと言い換えることもできるでしょうね。
そんなふうに考えています。
「お金が欠かせない瞬間」=選択肢が「買う」しかない
「買う」ということの他に「賃貸」とか「ローン」とか「リース」とかいうものもすべて含めて「買う」と表現していますが、要するに「お金を支払うことでしかモノを得られない」ということ。
買う以外の選択肢がないから
- ご飯
- 家
- 車
- 出会い
- 衣類
- 経験
すべてを得るのに「お金」が欠かせない。
特に
- 家
- 車
- ライフライン
- 保険
- 税金
この辺りは「モノで納めていいよ」とはならないから、やっぱりお金が欠かせない。
でも「お金が欠かせない瞬間を少なくする方法」もあります。
反対に「お金がなくてもいい瞬間」を増やすのもその一つ。これが増えれば増えるほど、長くなればなるほど「お金が欠かせない瞬間」が短く、少なく、なっていくから。
もう一つ効果的な方法があるとすれば、それは「必要なお金の量を小さくする」ということ。
- 安く譲ってもらう
- 安く買う
- 安く借りる
- 安くリースする
そういう工夫一つで「買う」しかない「お金が欠かせない瞬間」を少しでも小さくできるかなと思います。
「お金がなくてもいい瞬間」=借りる、もらう、生産ができる
お金があれば、人間関係のあれこれを考えずにモノを手に入れることができます。
その代わり、お金で買えるものしか得ることができません。
でも、
- (タダで)借りる
- (タダで)もらう
- (タダで)生産ができる
ということができるようになれば「お金が欠かせない瞬間」が減って
「お金がなくてもいい瞬間」が増えていきます。
ぼくの話で例えるなら、
- 手鎌で数日かけて草刈りしてたけど、友達から電動草刈機を借りたら、すぐに刈り終えた。
- スマホが壊れたので、インスタで「スマホ募集!」と出したらiphone7がもらえた。(何を隠そう、この相手が対話イベントをしてる、ぼんちゃんである。)
- 畑に種を蒔いて放っておいたらオクラが成っていた。
もらいっぱなしなこともあるし、人間には「お返ししたい」という気持があるから、お手伝いできることを見つけたり、代わりにお手製の栗きんとんをあげたりもします。
とはいえ、どの話にも、お金の支払いはありません。
ただし、人間関係は重要です。
これを実現させるには「お金が欠かせない瞬間」には必要がなかった「人間関係」がとても重要に成ってきます。特に「もらう」「借りる」に関しては。
- (タダで)貸してもいい相手か。
- (タダで)あげてもいい相手か。
家庭菜園で植物を育てるにしても
- 土地を(タダで)貸してもいいか
- 土地を(タダで)譲渡してもいいか
これがクリアできなければ「生産」まで辿り着かないので、やっぱり重要なことだなと思っています。
特に大事なのは「生産」
「もらいっぱなし」や「借りっぱなし」に対して人はやっぱり「お返ししなきゃいけない感じ」になりがちです。
あるいはその状況を見た周りからも「そろそろ返した方がいいんじゃない?」と成ったりもします。
だから「もらう」「借りる」状況を作るために人間関係をより良くするだけじゃあ、足りない。
だって、今日生きるために必要なのは「食べること」だから。
お腹すいた → お金 → 食べるもの
の「お金」を抜いたはずなのに
お腹すいた → 人間関係 → 食べるもの
になっていると、
もし「お金がなくなったら?」を「人間関係がなくなったら?」に置き換えれば、難しくなってくることがわかります。
だからこそ最後の手段「生産」を自ら行うこと。
これが一番重要であり、ぼくが今一番やらなきゃいけないと考えていることです。
生きていくために。
「生産」ができれば、収穫の一部を「お裾分け」することでお返しを渡すことができますし、人間関係づくりにも役立ちます。また、何かを「借りる」「もらう」をしているうちに、
- 草刈機を扱えるようになる
- 陶芸の補助作業が一通りできるようになる
- デザインソフトを扱えるようになる
など、できることも増えていきます。
すると次第に「お金」にもつながるようなきっかけが生まれてくるかもしれません。
だからこそ「生産」が今いちばん重要なキーワードだと思っています。
最後に。
- お金が欠かせない関係(買う/賃貸/ローン)
- お金がなくてもいい関係(もらう/借りる)
- 食べもの・関係・お金を生み出す(生産)
この割合が今はだいたい
80:30:0
ぐらい。
この割合を、
50:25:25
このくらいにしていきたい。
家賃とか車とかあるから「買う」はどうしても、割合が高くなるのは仕方ないとしても、お金がなくてもなんとかなる関係性や生産手段をもつことで、
- 自分が何にお金が必要で
- 何にお金が入らないか
がわかる。
これによって、ちょっとは生きやすくなるんじゃないかなーと思いました。
それでは、
今日も素敵な1日をー。