お金をどう使うか。改めて。

この動画をみて、少し考えたことをメモ程度に残しておこう。

日本では、サラリーマンのような安定収入を求める傾向にある。けれど、それでは、会社が傾いたときのリスクは大きい。また、関係もあまり広がらない。しかも、お金を貯め込む傾向にある。一方

タンザニアでは、ほとんどの人(およそ80%)は貯金をしていないというデータがある。なにに使っているかといえば、投資。とりわけ、仕事に対する投資。いくつもの仕事をして、幾つもの収入源をもちながら、関係も広げてゆく。どこかが潰れれば、どこかでなんとか持ち堪えていく。誰かが潰れたら助けてやり、こちらが潰れたら、いつかのお礼に仕事をもらったりする。

実感として、タンザニアの人たちの生き方に、納得感がある。かくいうぼくも、なにかをしたお礼に仕事の道具をもらったり、何かをしたお礼に仕事の機会をもらったり、逆に、何かのお返しに仕事をつくったり、何か協力したりする。それが、ちょうど火の車なタイミングで舞い込んできたりして、助かった覚えがある。

そうかと思えば、実際のところ、今の収入源はひとつ ー 喫茶のみである。喫茶をはじめたての頃はパートタイムもしていたけれど「喫茶をもっと開けた方がいいよ」「パートタイムを喫茶いっぽんでやれてない理由に使ってるだけじゃないか」とか自分から他人からあらゆるところから聞こえるものでいっぱいになって、結局、今は喫茶一本でやってる。

なんとか生活はしていけるけれど、むしろこれは「一本で生計を立てて立派だ!」ということではなく「リスク分散しない道をゆく!」ということなんだろうな。あんまり冷静な判断とはいえないかも。

なら、別の仕事をつくろう。

今、まさにあるのは「ドリップバックのオリジナルパッケージデザイン」の販売。これはコーヒー屋の仕事ではなく、デザインの領域もしくは印刷屋の領域だ。

このためのプリンターを買うのは、ぼくにとって第2の仕事「印刷屋」となるための投資となる。つい昨日、一番低グレードのプリンターが故障したところだ。ちょうどいい。壊れた時は「また出費が増えるのは困るなあ」と思っていたけど、今はちょっと「そう思ったら、いける。」という感じ。

そして、ありがたいことに、大口の話もある。その売上分を先につかってすぐに回収するっていう算段でも十分。

そしてもう一つ。ぼくはお菓子を焼かない。コーヒーを出す喫茶としてはオーブンがあった方が、ケーキや焼き菓子が焼けてよい。でも、自分ひとりじゃ、コーヒー、喫茶、印刷、(本当はここにWEBも入ってくる)はやりきれない。

そこを、人に頼む。

タンザニアでも、いくつもの仕事をやりきるには「肉体はひとつしかない」ので、やりきれなくなる。その時、周囲にいる人へ仕事をまかせる。そのとき、出来うる限りの投資を、人や物に対してするわけだ。

ぼくにとってのオーブンの購入はそれにあたるんじゃないかと思う。

もうひとつ、動画の中で好きだなと思ったタンザニア人の考え方は「拡大しない」ということ。あくまでリスク分散&関係性のなかで生きていく。ということだから、ひとつの規模は小さくてもいいという点。つまり「喫茶だけでやれてない。」というのは、なんの汚点でもないし、むしろリスク分散できてていいね!いろんな人紹介してよ!くらいなんだろうね。

ひとまず今日、プリンターを買うことにしよう。そして、少し先に、オーブンも導入する。

めざすは規模の拡大!ではなく、リスクを分散しつつ、関係性のなかで淡々と生きてゆくこと。

あと、人に投資するってところは「規模の大きな話」かと思っていたけど、等身大の自分と手の届く範囲の人にも、同じように考えてよいというところに、面白い発見があった。

よし!今日も楽しもう!

それでは今日も素敵な1日を🌿