音楽を聴かせる効果

最近は「発酵学校に参加しない!」代わりに、あれこれ自分で調べることにした。インターネットとデバイスの発達のおかげで、膨大な知識にアクセスすることができる。しかも手のひらにおさまるサイズで、あるいは膝の上で。

スマホだってパソコンだって、あるから使っているけれど、買うときにはそれなりな出費になる。気づかぬうちに、ざっくり30万くらいはかかってるはず。例えば「30万円のセミナー講座に参加しないか?」と言われたら、それなりに期待値は上がるし、上がり過ぎた期待値は「これ行った後、ほんとに成果に繋がるかな?」と疑念さえ生まれるほど。仮に参加したとして、何としてでも「元を取ろう!」と思うはず。

スマホもあって、パソコンもある。しかも買い切りかと思いきや、毎月、データのサブスクをしてる。働いて働いて費やしておいて、得られる恩恵は

  • インターネットに接続できる
  • 離れていても連絡が取れる

意外にもこの2つ。

しかし、インターネットに繋がれば、あらゆる情報にアクセスすることができる。自分が知りたいと思ったことを、数秒先に、知ることができる。これはすごい。

「定年を迎えた人の話を聞いてると”今の若いのはいろんなこと考えてる。自分達は気づいたらここにいたって感じだよ。”みたいな話がよくあるけど、ぼくらの同世代って、1年目とか3年目とかで既に色々考えるよね。定年迎えた人も同じようになっててもおかしくないって思うけど、どうしてなのかな」

って友達と会話になったんだけど、その答えが「インターネットじゃないかな。」と言う話になった。

インターネットがまだ未熟だった時代は、平日会社で働いて、土日に「蚕ってどうやって繭を作るんだっけ。」なんて思って、図書館に行ったり、本屋さんへ行ったり、友達へ聞いたりした。そうこうしているうちに1ヶ月は経ったり。その後に「どうやら群馬は養蚕で有名らしい」と聞きつけ、旅行の計画を立てる。ダイヤを調べたり、あれやこれやと。そうこうしているうちに1ヶ月が経ち、ようやく現場へ。

つまるところ、インターネットの登場の前後では、情報のスピードが格段に違う。今なら「蚕ってどうやって繭を作るんだっけ。」って思った瞬間にフリック入力して、答えが見つかる。今日中に旅行の計画を立てたり、養蚕地について調べ尽くすこともできる。

人並みの気づきを外れ「知ること」が簡単になった。だから、定年よりもっと前の1年目で「これからどうして行こうか。」なんて考え始めることができる。

ならば、

  • あらゆる情報にアクセスできる状況にあって
  • かつ、そのために30万の支出をしていて
  • 何とかして「元を取りたい!」と考えるとすると

スマホで知りたいこと全部調べ尽くす

が、最善かな。

それでも「実際にやっている人には敵わない」と思う。でも、あらゆること全部をやれてる人なんていないし、いたとしても、その人だって1日ずつ積み重ねて行った結果が「そう」なだけで、今この瞬間に「全てを経験した者」になれるわけがない。

だから「やってみなきゃ分からないことがあるよ。」なんて諭されたとしても、素直に受け取りつつ、それも分かった上で、今できること=とにかく調べまくるってことに取り組む。

経験して学ぶ。ではなく、学んだ上で経験し、修練していく。

最近はそんな感じでいる。

ところで、

焙煎にしろ、発酵にしろ、音楽を聴かせるといいらしい。

鹿児島にある金七商店のクラシック節では、モーツァルトを聴かせているらしい。うどんにはヴィバルディを、食パンにはベートーベンを。と言うことらしい。

効果は、以前に比べると、カビののりが早く、きめが細かくなった気がします。

とのこと。

鰹節につける一番カビはペニシリウム属というものだけど、2番カビからはなぜかアスペルギウス属がつくそうな。これは、日本酒の発酵でも活躍するニホンコウジカビと同じ属で、日本酒におけるアスペルギウス属のクラシックを効かせた実験では、発酵も活性化されたり、密度の高いカビになったりすると言う結果が出ているといいます。

それはつまり、2番カビ以降の鰹節作りでも同様の効果を期待しているということのようです。

http://kaneshichi.co.jp/

越前のマルカワ味噌さんでは、ヴィバルディを聞かせて発酵させているみたい。

そういえば、ぼくがコーヒーを始めたての頃に取り扱っていた「オーヤンコーヒー」さんも、焙煎中に音楽を聴かせていたな。

ベートーベン第九をイメージしたコーヒーを販売してる人がいるんだって。ここでは、毎日2時間、音楽を振動に変えて聴かせているそうな。

http://www.osimaya.com/shopdetail/002000000003/

株式会社大和屋さんでは、クラシック珈琲なるものを。

構想から5年。大谷石を用いた石蔵造りから始め、温度の低い石蔵の中で群馬交響楽団のモーツァルトの楽曲を聴かせてゆっくりと時間をかけてコーヒーの生豆を熟成させている。

http://www.takasakiweb.jp/closeup_cat/3155/

なんとUCCコーヒーは、B’zの新曲を聴かせたとか。

マルコメさんはロックを聴かせたとか。

色々まとめてくれてるサイトもあった。https://www.eys-musicschool.com/media/classic_for_food/

あれ。旨味成分って何だっけ。そうだ。グルタミン酸(昆布、海藻、トマトほか)、イノシン酸(肉や魚に多い)、グアニル酸(干し椎茸、のり)だ!鰹節の旨味は、グルタミン酸とイノシン酸によるものらしいですよ。

つまり、どういうこと。

音楽を聴かせている。というか、振動を伝えている。という方が現象により近い表現かも。

「水は答えを知っている」という本があって、

水を凍らすときに、音を聞かせ続けたり、言葉を張ってみたりすると、張った言葉や効かせた音によって、氷の結晶のかたちが変化することが書かれているんだけど、刺々しい言葉の時は刺々しいものに。柔らかい言葉の時は丸っこい結晶になるみたいな結果で。

可愛い!かっこいい!美味しい!嬉しい!って言ってると、水もそのようになるのだから、ほとんど水分な人間にそうやってコミュニケーションして伝えれば、みんな可愛くなるしかっこよくなるね!世界って平和だね!ってことなんだけど、

それを「食」にも転用してるって感じなのかも!と思いました。

いろんなありがたーーーいお話をしてる斎藤ひとりさんも「振動数」ってのが大事って言ってたり、素粒子みたいな話をしても「ニュートリノ振動」って言葉が出てきたり。

高校生の頃に、ミニレゾ(mini rezonance)という造語を作って「こんな小さな体のちっぽけな存在でも、小さな共振を起こしていけたらな。」という願いを胸の内に小さく掲げた。

これも振動に関係してた。

面白いねえ、面白い。

というわけで。

最近、体調の悪いぼくは、免疫力を高めるため、youtubeで「免疫力を高める音楽」と検索してこれを聞いて寝ることにします。僕の全水分よ、免疫力を高めてね。おやすみなさい。

今日も素敵な1日を🌿

…うちも生豆にモーツァルト聴かせてみようかしら。