久しぶりのマルシェ出店で自分達の成長を感じた話。

地元公園で開催されたマルシェイベントに出店させていただいてきました。仲間たちと一緒に出店してきました。MEM.としても出店してきたマルシェの中でも一番お客さんに楽しんでいただいた1日でもありました。友達にもたくさんきてもらって、楽しい1日となりました。

そんな1日の中で、成長を感じたことがあります。これはお客さんに話すというよりも、物好きなブログ読者に届けばいいと思って書きますが、やっぱり成長を感じるところは「人間的」なものだったり「お店の経営者として」のものだったりします。だからどうしても「ありがとう。」をどうやっていただけたかにフォーカスしてお話しすることになるので、まあ「こんなこと思ってるんだな。」くらいに思っててくれたらいいかなーと思います。

成長したなーと思ったポイントは5つくらい。

  1. マルシェ出店で初めて600円でコーヒーを出せたこと。
  2. たくさんの杯数を出せたこと
  3. のぼり旗とメニューで視覚的な認知を取れたこと
  4. 最小限のコストで仕事を全うできた
  5. 設備が整ってきている
マルシェ出店で初めて600円でコーヒーを出せたこと。

これはね、驚きなんですよ。というか本当に、お客さんも読んでくれてるブログに書くようなことじゃないかもしれない。むしろ、自分のオンラインサロン立ち上げたり、もっとクローズな場所で話すようなことかもしれないけれど、とかく「MEM.を育てるつもり」「MEM.の成長を見守るつもり」「MEM.を一緒に作っていくような気持ち」で読んでもらえたらいいな。

そうなんです、驚きなんです。600円でコーヒーはね、うちにとっては挑戦だったんです。

ぼくがコーヒーを淹れ始めて、最初に設定した値段、いくらか知ってますか。300円です。300円でした。MEM.を始める時も400円でした。もちろんね、喫茶店なら400円だろうとか、コンビニコーヒーなら100円だぞーとか、色々な見方はあるかもしれないけれどもね、それでもやっぱり300円でコーヒー淹れてやっていけるようなところはね、なかなかないと思います。

地域サロンとかでワイワイ集まるために200円でコーヒー淹れているところで500円のコーヒーで出店したことはありますけれど、それでも500円のコーヒーを買ってくださる方はいらっしゃるので、決してみんながみんな「値段だけで判断している」というわけでもなさそうなので、それ以外の価値観で見てもらえたら、また違う見え方もするのかなと思っています。値段以外にも「価値を測る指標」が僕らの中には、どうやらあるようなのです。

それで思い出しましたが、マルシェ出店者のコーヒーの平均相場って500円ですね。MEM.でコーヒーを淹れ始めるときの値段は400円。1時間のうちにコーヒーが4杯でたら1600円ですから、アルバイトをするよりも収入があるように思えますよね。でもどうでしょう。その後の1時間、誰も来なかったら。そして、その後も来なかったら。

MEM.は今でこそ、平日でもお客さんが絶えない日も(たまに)あるくらいにはなってきましたが、最初は誰も来なかった。一人寂しく待っていましたが、誰にも響かず、何を血迷ったか、自分が歌ってる様子をインスタにあげるという奇行に走っておりましたね。笑

そんな僕らがマルシェに600円でコーヒーを出すのは大挑戦だったんですが、なんと今回、今まで出したマルシェの中で一番杯数が出たのが、これまた驚きなわけです。

たくさんの杯数を出せたこと

「コーヒーください」

マルシェでその言葉を発したその瞬間から、お客さんの中には「待っている」という感覚が芽生えます。その割には「コーヒーください。」と言った直後に(こちらが何かしらの作業をしているにも関わらず)お会計をしようとしたり(=余計に時間がかかりそうなこと)、コーヒーのあれこれについて質問をくださったり(=本当は集中したいなあーって思っている時は、思っているよりダメージ食らっています)すると、たぶん、1.5倍から2倍くらいは時間がかかるような気がします。

しょうがないよね、だったお話ししてたし。しょうがないよね、だって作業中にお会計始まっちゃったし。というのはね、通用しません。そして、コーヒーは「すぐ出てくるもの」という認識も、あります。そうでなければドリップしているのが見えているのに「まだですか。」という声は聞こえて来ないはずです。

そんなわけで、提供側の状況はどうであれ「コーヒーはすぐ出てくるもの」という認識、あるいは「待っても3分」くらいなものだと思っています。でも、それは抽出法によっても異なるし、お湯が沸いていないということもあったりします。コーヒーは「お湯を作る」というところも含むからね。

で、ぼくはこれまでそういう失敗をたくさんしてきました。たくさん待たせたし、待たせることを理由に「じゃあ、やめます」って断られ続けてきた。でも、今回は、

待たせることを最小限に、
多くの杯数を提供すること

ここが今までで一番できていたなと思いました。

ハンドドリップでどこまでできるか分からないけど、

なるべく待たせず
(待たせる時間を有意義にしつつ)
(いや、もちろん待ってももらうけども)
多くの杯数を届けること

ここはこれからも追求したいなと思います。

のぼり旗とメニューで視覚的な認知を取れたこと

実は、同じマルシェ内で他にもコーヒー出店の方が他に2つほどありました。しかもそのどちらも600円ほどだったのですが、見に行ったところ、メニューの文字が小さいとか何がメニューかぱっと見わからないというのが印象的でした。その点、MEM.では、急須珈琲と菜食ごはんをのぼり旗に書いて見せていたことと、注文する時のメニュー表の文字をなるべく大きめに設定していたので、年齢問わずきてくださった印象です。

ちょっと遠くから「ワー急須珈琲だってー」という声が聞こえてきたのがその証拠。マルシェはその賑わいとはうらはらに「いかに見つけてもらうか。」です。人は情報量が多いところではストレスが溜まりやすく、ゆっくり見ているようで実はあんまり何も見えてなかったりします。だから、凝視しなくちゃいけないような文字はなかなか読みきれないし、ぱっと見で何屋さんかわからないとか、ぱっと見で商品がわからないお店には、なかなか近寄り難いんですね。

だから今回は、その想定に対して「のぼり旗」と「メニュー」を作っていったので、そこはとっても良い結果となったなあと嬉しく思っています。だって、わかりやすい方がお客さん安心だもん、の術です。僕だって、同じですから。

ほかの出展者さんは「今風でカッコいい感じ」と「自然派系」のタイプでしたが、今までなら「怖気付いていた」と思います。今までなら「憧れていた」と思います。もちろん、カッコいいな、ナチュラルで美しいなとは思いますが、だからと言って自分の状態を下に見るような気持ちにはなりませんでした。立派に戦えるような自分たちを作れてきているなと、思えました。

最小限のコストで仕事を全うできた

コーヒーを始めたての時は、珈琲だけを提供していました。でも、珈琲だけを提供していると、実はあんまり人は来ない。特に、コーヒーの「種類」を提供していない時は。MEM.の場合、コーヒーを「種類」ではなく「文化体験」として提供していますが、はじめはその価値も届けていなかったので、単なる「コーヒーしかない店」でした。それでは人は来ないのです。

そうすると「おやつがあるといいかな。」と他の人に作っていただいたお菓子を仕入れることにしました。するとそこには「仕入原価」というものが非常に強いインパクトをもって現実に現れます。仕入れて、売る。自分の利幅は本当に少ないのです。しかもそこから家賃や光熱費や自分の給料も考えなくてはいけません。でも、仕入れたものを出すだけでお金をもらってもいいのか。という自分のお金に対するブロックもあったので、少し上げることはできても「ほぼ原価で販売する」という状況でした。だから、お菓子を作る技術なくお菓子を売ることができても「売る」というところにかけるプレッシャーが自分を苦しめました。

だったら、自分で作ろうと思ってクッキーを作りました。そうしたら、自分で作っているからこそ、あんまり価値をお伝えすることができずに、ほとんど売れずに友達にあげていました。それに自分で作っているからむしろ時間はどんどんなくなって、大変になっていったんです。

だから自分で作ることも、人から分けてもらうこともやめました。

でも今回は、自分で作ることなく、作っていただいたおやつを販売しながらも、きちんと適正な対価を頂きつつ、珈琲のお供として手に取っていただくということができたのです。自分の時間を使いすぎることなく、でも、きちんとコーヒーが訴求できるようなおやつの提案もできる。

これは、1年半前の僕にはなかったものです。ひとつの小さな喫茶においては大したことのない成果かもしれないけれど、MEM.というひよっこにとっては、超進化です。

設備が整ってきている

その、どれもこれも、ここが肝心。ぼくたちには、来年の半田キャナルナイトに出店するという夢があります。そこに向かうまでに準備しなければいけないことがたくさんあるのだけど、それは

  • たくさん注文があっても応えれるか。
  • 胸を張れる商品を提供しているか。
  • お客さんに伝わりやすい店構えができるか。
  • 自分達に無理のない範囲で利益を最大にできるか。

こういうことです。

そのどれもに「設備が十分に整っていること」が重要です。注文があっても応えられるように、お湯をつくるためのやかんやコンロはあるか。水を入れるタンクはあるか。それは重すぎずかつ十分な量を確保できるものか。ガスボンベをまとめて運べるコンテナはあるか。風の対策はできているか。遠くから見ても何屋か分かるような目印を作れているか。胸を張れるコンテンツはあるか。どんなメニューを提供しているか分かるか。自分達の努力でカバーするのではなく、システムを作れているか。そのシステムを回して利益を最大にできるようになっているか。システムが回ればお客さんをできるだけ待たせず提供することができるか。

これにはやっぱり「設備」が重要。やかんとコンロがなかったら、自力で火を起こそう。っていうのは、システムが作れていないことと同じこと。火から起こしていたら、提供できないんです。

正直、自分達なりにむっちゃお金かけてますが、皆さんから渡していただたお金を「一時的なもの」と捉えて、きちんと適切なところに流してきたことによって、きちんと巡ってくるものがあるものだなあと思います。だから、お店に来てくださったりする方には本当に感謝ばかりなのです。

皆さんからお預かりしたものが、形を変えて、今また次の人の「コーヒーを楽しむ時間」「急須珈琲を体験する時間」「菜食ごはんを味わう時間」をつくってる。一しか届けられなかったものが、十にも百にも届くようになってくる。

おかげ様で「家弁タイムズ」という活動も始めることができています。MEM.はこれからも、もっともっとたくさんの人を幸せにしていく。そんなふうに思える1日だったなあ。

今日もまた、仙台からきたご夫婦二人と、納品に来てくれた友達が2時間くらいずっとお話しされていたのを見て「人と文化の交差店」だなあと、しみじみと思っていました。また、その友達にも、きちんと対価をお支払いしてオーダーができていたり、その友達と18時近くまでずっと仕事や人生について語り合えたりするのもまた、僕が想像もしていなかったこと。

明日から家弁タイムズのお届けも始まります。

自分の想像を超える今日を、今日もまた生きてゆくんだな。

おわりに:

以上、いずみでした。

それではみなさま
今日も素敵な1日をー。

いつも、ありがとう。