どうも、izumikunです。
旅する中学3年生ってタイトルで始めたのに「人は遠くのものに憧れを感じる」みたいな話になっちゃいましたね。それで、話を戻しますね。
「スタンプどこにある?」ってスタンプラリーのおばちゃんが声をかけてくれたから案内をして見送っていると、外にひとりの青年。黒い服で、ちょっとスタイリッシュな感じ。若っぽくは見えないけど、大人の精悍さは見受けられないくらいの。煙突をながめて、くるっと振り返って、スタスタ2、3歩。
「やってますよ、よかったら窯みて行きませんか?」
彼が横浜から来たこと、家族の赴任先が名古屋ということのあってとても名古屋が好きだということ、名古屋から近いところに素敵な町があって嬉しく思っていること、これから京都へいくんだということ、そして、今は中学3年生で、アルバイトはできないからネットで月5万くらいは動画編集で稼いで、稼いでは旅に出ているということ。
そんな話をちろちろと30分ほどお話ししたのち、常滑はデンラン管という地中にコードを通すため産地で京都の電線のない街並みを歩いて、少し常滑のことを思い出してくれたら嬉しいとお伝えして、どこかおすすめを聞かれたので、常々さんのチーズケーキ、えんがわさんのガトーショコラ、BARBARAさんをおすすめ。(施設の近場だと、紹介しやすいってのはデカイ。もちろんシンプルにおいしいのもある。)
泣きたい私は猫をかぶるをちょっと前に見て、ちょっと気になるなあって思って来てくれたみたいだったので、izumikunはカメラマンになって地面からでてる「煙突」と、公園にあるモニュメント「時空」でパシャリ。
楽しい別れ際で、彼は京都へと向かいました。
izumikunは、世界がどれだけ仕組まれているかということを学んだり、そんなことは一切自分とは無関係であるということを学んだり、世界にあるいくつもの問題を背負い込んだり、旅をして色んな人に出会ったりして「生きるってどういうことだろう」ってずっとぼんやり思ったり思わなかったりしてます。
彼のように旅をしている人を見たことがあるし、ちょっとのお金があったらそれでいいっていう人も見たことがあります。ただ、その場所に立つ上で、立ち方みたいなものは出発点がどこかによって全然違ってくることを、彼との出会いの中で再確認しました。
「一人旅って、旅先の人が優しくしてくれるからいいですよねえ」
そんな言葉を聞いて、izumikunはとうとう旅先を楽しむ人ではなく、旅先になる暮らしをしているのだなあと思いました。もとより、こういう暮らしが自分にあっているんでしょうね、きっと。
旅する中学3年生。
いつかまた、常滑いらしてね。