いずみです。
いずみ【古民家暮らし / DIY / 畑 / ブログ】
お仕事:MEM.喫茶Tokoname店主
急須を使って淹れる珈琲と菜食のごはんを提供しています。
時々、陶芸家、大工、藍染職人、お菓子屋さんのアシスタントもします。
ボランティアとして「家弁タイムズ」という子育てファミリーに(基本、無料で)お弁当を届ける活動や、子どもも大人も隔てなく対話する時間「ダイアローグ」の運営をしたりしています。
失敗して、直して、次に。
職人の道具というのは、得手して名前がついていないことがあり「コレ」とか「この瓶」とかって呼称される。しかも、事前に振るとか手袋をするとか、いろんな手順もある。久しぶりに仕事に入るとなると、やはり「忘れている」ものだ。案の定、失敗した。次回のためにLINEにメモ。次につなげよう。

古材を洗い、銀彩を塗り、餃子を食らう。
10月最後の日で、お店はお休みというのに、結局動きまくる1日。古材を洗い、銀彩を塗り、餃子を食らう。正直、気温が低くなっていくにつれて、体はしんどくなってきている。とはいえ、やるしかないよね。がんばろう。
朝は大工
大工さんはいつも、現場近くの喫茶店でモーニングをする。数百円のコーヒーに、パンとたまごがつく。出てくるスピードが早すぎる。お客様を待たせない精神があってこその技だと思う。本当にすごい。すごいけど、コーヒーは間違いなくドリップではない。機械で出しているとは思う。でも、深みがあって美味しい。珈琲らしい、珈琲。短時間で、コーヒーと軽食が済む。忙しい人の朝には、ピッタリだ。
朝にコーヒーを優雅に楽しむ。こんな標語はあるけれど、実際のところは、
- 安価で
- 手早く
- それなりな量感
のものを求めていて、朝を過ごす。
優雅な朝は、朝だけを切り取った表現だが、その風景にいる人の脳裏には「今日やること」がちらついていて、何時に喫茶を出ようか時計を眺めている。
さあ、大工になる時間が来た。
古材をブラシで擦って水で洗う。塗料のサンプル塗装をし、断熱材を古い家の屋根の柱に合わせてカットしてはめていく。
大工の朝。
昼は陶芸
大工も束の間、お昼から陶芸家さんのアシスタントになる。
アシスタント=弟子ではなく、陶芸家さんが目指しているものを一緒に作っている感覚があるから、僕は勝手にアシスタント(目指しているものを一緒につくる、手助けする人)という認識をしている。
釉薬がかからないように撥水剤を塗る。陶芸家さんはいくつもの作品を板に載せて、棚に仕舞い込んでいるのだけど、作品が載った板が重い。そして、本当に板一枚だから、ななめになどしようものなら、作品が全て壊れる。焼き上げる前の焼き物というのは、それほどに繊細で脆い。いや、焼き上げた後でも、正直、上から落としたら割れる。
だからこそ、プラスチックやパイナップルの繊維からできたプレートなどの、新素材による器への需要がある。常滑は陶芸の街だけれど、かつて水道管などで使われてきた陶器の管は、塩ビ管に取って代わられ、インフラ事業としては、小規模となってきている。ましてや、大きな企業だけの商売。小さな個人が集まってみんなで作り上げていく時代ではなくなり、個人は個人の作品を扱うようになった。
個人の作品の購入動機としては、
- なんか、いい感じ。
- 雰囲気に合う。
- 私の好み。
- あの人の好み(贈り物として)
こういったことが指標になってくる。
器として、ではない。
一般消費者に届くものの品質があがったことで、品質はもちろんあって当然で、機能もあって当然。その上で、求められるものに応えなくてはいけない。
陶芸に関わることで「陶芸とは。」「ぼくたちが求めるものの、作り手の心情とは。」「求められるものとは」こういったことを考え続けていきたいと思ってる。
うむ、難しい世の中である。
夜は中華麺
仕事が一通り終わったら、自由時間。
そうかと思えばそうでもない。
まずは、友人から頼まれている仕事の資材を受け取らねばならない。
LINEを確認すると、どうやら明日になったようだった。
それでは中華麺の話題に。
といきたいところだが、そういうわけにもいかない。
発注していたコーヒー生豆の受け取りに行かねばならない。
珈琲豆を受け取ったら、ようやく、中華麺を食べる時間だ。
アリーが友人と中華麺を作ったようで、手作り餃子と共にいただいた。
手土産にみかんをー。歩きながら2つ食べた。
それほどに体は悲鳴をあげている。
養生しなくちゃなあ。
おわりに:
作家さんが、今の自分の体調に合う食べ物は自分でわかるといっていた。
今はこういう感じだから、柑橘系がいいかな。とか。
ぼくは正直、そういうことに無頓着なもんだから、養っていかなくちゃならないなあと思う。
となるとやはり、種類を知っているというのが大事である。
以上、いずみでした。
それではみなさま
今日も素敵な1日をー。