いずみです。
古民家暮らしをしながら、DIYをしたり、畑をしたり、ブログを書いたりして暮らしています。時々、陶芸家さんのアシスタントをしたり、大工さんの日雇いをしたり、藍染職人の染めのお仕事をしたりしています。家弁タイムズという子育てファミリーに(基本、無料で)お弁当を届ける活動や、子どもも大人も隔てなく対話する時間「ダイアローグ」の運営をしたりしています。
MEM.という急須珈琲と菜食のランチを提供するお店もやっています。
常滑焼まつり-2023-1日目ありがとうございました。というお知らせと【常滑急須珈琲の新しい提案についての考察。】について書きました。
常滑焼まつり-2023-1日目ありがとうございました。
常滑では毎年10月ごろに「常滑焼まつり」という大きな”常滑焼の即売会イベント”が開催されています。今年は10.7-8で開催。今日は、散歩道もMEM.もたくさんご来場がありました。

「常滑急須珈琲の新しい提案」についての考察。その1
MEM.の看板メニューとなっている「常滑急須珈琲」について新しい提供の仕方を考えているので、それについて、書いてみようと思います。
MEM.は、常滑急須珈琲の元祖です。
MEM.では、常滑焼の急須でコーヒーを提供しています。
これを「常滑急須珈琲」と銘打って看板メニューとしたのは、MEM.が一番最初です。
そういう意味では「元祖」ということができますが、そのあたりはお客さんにとっては「ま、別にどっちでもいいよ。」というところかもしれません。
どうして「常滑急須珈琲」をはじめたのか。=きっかけ
「急須で珈琲を淹れる」というアイディアそのものは、以前からありました。
インスタグラムなどで調べても出てくるし、ぼくがとても感銘を受けたお店でも、急須を使って珈琲を提供しています。
アイディアというのは得手して「そういうもの」ですが、もともとあるアイディアやアイディア同士の掛け合わせで生まれます。
そのアイディアに出会ったと同時期に「珈琲用の急須」の存在を知りました。むしろ、知っている陶芸家がそれを作っていたのです。
この巡り合わせもあり、
- もちろん常滑焼の
- 珈琲用の急須を使って
- 常滑にある喫茶で珈琲を提供する
こういう結びつきに気づき「常滑急須珈琲」と銘打って始めることになったのです。
どうして「常滑急須珈琲」をはじめたのか。=技術的な話
これには技術的な結びつきもあります。
これを解説するには
- 珈琲用急須での珈琲の淹れかた
- MEM.店主の珈琲の淹れかた
この2つを理解しないといけないので、解説します。
なぜなら、この2つの共通項に「技術的な結びつき」があるからです。
面倒な人は飛ばしてください。
珈琲用急須での珈琲の淹れかた
珈琲用の急須は基本的に
- おうちで簡単に
- コーヒーが楽しめる
- 日本の文化的な道具(急須)で。
というコンセプトなので、淹れかたはめっちゃ簡単です。
- 急須の中に珈琲粉をいれる
- 適量のお湯を注ぐ
- 蓋をして3分蒸らす
- カップに注いで召し上がれ
こんな感じです。ほぼ3ステップです。
ポイントは「蓋をして3分蒸らす」というところです。
ここで珈琲そのものが急須に触れていることになります。
MEM.では急須の中でも「還元」という焼きかたをした急須を使っていますが「還元した急須」では、珈琲そのものを酸化させにくくする効果があると実証されています。
珈琲は酸化が大敵なので、珈琲用急須(特に、還元急須)は相性がピッタリということです。
ここに急須本来の「雑味をとる」という効果が相まって、より雑味の少ないものを楽しめるということになるわけです。
しかも、簡単に。
MEM.店主の珈琲の淹れかた
こうした簡単さとは裏腹ではあるのですが、MEM.店主の珈琲の淹れかたはちょっと面倒くさいです。少し変わった金具のドリッパーを使用するのですが、これが珈琲用急須と相性がいいとぼくは考えています。
淹れかたをざっくり解説すると
- 珈琲粉をドリッパーにセットする
- 珈琲豆全体を濡らす
- 濡らした豆に蒸らし蓋をのせ3分蒸らす
- 残り、必要な量の「半量」を抽出する
- 残りの半量を、お湯で伸ばす
- よく混ぜ合わせて、出来上がり
こんな感じです。面倒ですね。
ここでもポイントとなるのは「3分の蒸らし」です。
この淹れかたの場合、3分蒸らすことで
珈琲豆の中にあるガスを「抜く」のです。抜くことによって、「4.」の抽出の時にお湯が珈琲粉の奥までお湯が届くので、珈琲の美味しい成分がちゃんと出てくれるんですね。
しかもこの間に、最初に濡らした時に出てくる「一番濃い珈琲」が急須に触れていることになります。だから、より雑味が少なく、美味しくなるんじゃないかー。
そういうことを目指しているわけです。
技術的な結びつき〜共通点は”3分の蒸らし”でも、、、
この3分の蒸らしという技術的な結びつきがあることで、この2つの淹れかたを組み合わせて、独自の抽出法をとっています。
ただし、マイナスな側面もあります。
それは
- 正直、そこまで伝わらん。笑
- 抽出に時間がかかりすぎる
- 体験が「注ぐ」だけになる。
ここは大きな課題感として感じています。
美味しいのは、美味しいんですよ。笑
続く。
今日はここまで。
明日は後半
- 本当は伝えたいこと
- じゃあどうしたらいい
と考えているのかというところを書いていきます。
というわけで、
今日も素敵な1日をー。