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あなたがたが売ったのは、夢である。

どうも、生まれてから9651日目を生きているizumikunです。

フリーター珈琲として常滑の観光施設でコーヒー出店をさせていただいているのですが、その観光施設の運営を見ていて「あなたがたが売ったのは夢である。」と感じたので、そんなテーマで書いてみようと思います。

まず前提として、常滑の観光施設というのは主に市が運営したり、委託を受けた法人が運営していたりするんですけれども、そういった施設は軒なみ収益が立っていないんですね。

各施設で何をしているかというと、主に、作家さんの焼き物を展示しつつそのまま販売をしていたり、焼き物に絵付けができるワークショップをしていたりしています。時には、観光バスなどと連携して、30人とか40人とか一定数の人がお土産を買える場所としても機能したりもしていると。

それでも、なかなか収益が立てることができていないと思います。

実際に収支表などを見たわけではないですが、お客さんが買っている頻度とパートさんの労働時間をてらしてみたら、何となく「収益たってないだろうなあー」というのは分かると思います。それでも回っているのは、行政からの委託費があるからですね。商品を販売するだけでは賄い切れていない支出については、委託費から捻出されていると考えていいと思います。

この委託費の存在は、よくもわるくも働いていて。良いほうに働いているとすれば、収益が上がらなくても運営していけるということと、パートさんたちを雇って運営をすれば、委託を受けた会社はほぼほぼ無傷で運営をしていけるってことですね。ただ、悪い方に働いてしまうと、問題で。何が問題かっていうと、委託費のよい働きは、地域には何の関係もないってことです。つまり、その施設がただただ運営されていくことは、地域にとっては何の意味もなくて、大事なのは、その施設をつかって、常滑の魅力をより発信できたり、人がもっと巡って楽しんでもらって、お金を落としてもらうことなので。お金の話をすると汚いように思うかもしれませんが、ここをちゃんと考えておかないと運営していけないし、生活していけないので、ちゃんと考えた方がいいんですね。

それをどうするかってことをちゃんと考えて行かなきゃいけないんですけど、またここに問題があります。どういうことかというと、委託を受けている会社は、最低賃金でこなせる仕事を正社員スタッフにやらせるのは「もったいない」という気持ちがあるんです。だって、正規の仕事をすれば1日3万円分の仕事ができるはずなので、アルバイトさんと同じ仕事でしかもお金をうまない仕事をさせるなんてもったいないってことでうすね。そういう事情も合って現場にこないんですね。うーん、全く来ないわけじゃないけど、圧倒的に少ない。踊る大捜査線のセリフで「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ」というものがありますが、あれってまさにだなと思っていて、現場に来ないスタッフの想いはやっぱり、現場のパートさんには届かないんですね。

リモートやチャットのやりとりができるようになった現代でもやっぱりリアルの対面の人と人とのやりとりは大切で、委託会社の多くはそれを甘く見ているので、そこにリソースを裂こうとしないんですね。そうすると、なかなか委託を受けている会社が考えている方針ややりたいことを、現場スタッフに伝えられないままで、現場のパートさんも「言っても、反映されない」「聞いてもらえないし、頑張る意味なし」となって、ただただそこで時間をつぶすだけという諦めモードに入っちゃう。本当は諦めたくないはずだし、思うことがあるはずなんです。でも、お金がもらえたらそれでよしとなっちゃう。それはそうですよね、みんな生活があるわけですから。

一方、委託を受けている会社のスタッフさんたちは、自分たちの仕事をしながら、観光施設の運営やその地域が盛り上がっていくことをしなければいけないわけですし、大変なことだと思います。ただ、委託を受けてしまっているわけだから、何かしら「実績」を残していく必要があるわけです。だったら、現場と対話して、その場所を作り上げていかなくちゃいけないわけです。だって、夢を語って入ってきてもらったんだから。委託を受けている会社が「地域を盛り上げたいんです」っていう夢を応援したいから、パートとして応援しているわけだから。

雇っているなんておごっていると痛い目見るし、甘く見ない方がいいかなと思っています。実際、少し前に数人のスタッフが、その場所を後にしたそうです。そりゃそうですよね、買ったはずの夢が支払われないわけですから。

現実的に行われているのは、地域を盛り上げるとか一緒に頑張ろうってことじゃなくて、鉄道会社のスタンプラリーのスポットとして参加者にスタンプを押すことと、委託販売ブースの販売スタッフと、管理清掃です。スタンプラリーは「人が来ている」という実績づくり。委託販売ブースは「作家さん支援」という実績づくり。管理清掃は「市の美観や施設保存に寄与」という実績づくり。

そんなことするために入ったわけじゃないんですね。こういうと「やりたいことだけやれるわけないじゃん」とか「地域の人が外に出る仕掛けになってていいじゃん」と批判がとんでくるんですけど、そんなことは分かってるんですよ。分かった上で、言いたいのは「これが、あなたたちの夢なのですか?」ってことです。

夢を売って、パートさんたちは、それを時間で買っているわけだから。その時間に見合う夢を見せて貰わないと困るんですね。パートさんが委託会社に支払っているのは、時間ではなく「労働力」なんですよ。委託会社は、労働力を「お金」で買っているわけです。

まとめると、

会社は夢を売り、労働者は時間で買う。
労働者は労働を売り、会社はお金で買う。

つまり、会社が売った夢を、ちゃんと見せられているかってことが問題なわけです。今回、少なくともizumikunが買った夢は「実績づくりの日報作成」ではないし「お客さんのいないフロアでお客さんを待つこと」でもないし「ニーズに合っていないものを売り続けること」でもないんですね。

現場でパソコン眺めてても意味がないんで。人が来てるんだから、その人に楽しんでもらえる仕掛けを作って行かなきゃいけないんですよ。スタッフで考えていく時間が必要だし、お客さんと関わる時間が必要です。そういうことをしている時間。夢はそういう時にしか見ることができない。

スタッフの給料が見合わないから、現場に行かないとか言ってる人たちのもとで働くほど、夢のない話はないわけです。

izumikunは、来月15日間もその施設のシフトに入っているので、むちゃくちゃ憂鬱です。ですが、やるからには圧倒的に話題を作ろうと思います。来てくれる人たちには、夢を見て帰ってもらいたいと、柄にもなくそんなことを考えています。

そんなことを考えていたら、人生で初めてディズニーランドに行きたいと思ったizumikunでした。ディズニーのデザイン、キャストの姿勢、まじで気になってきた。誰か一緒にいこ。

では、またね。

izumikun

来てくれた人に夢を見せるためには、日報書いてる暇はないので、たぶんアルバイトは長く続きません。なので、ボランティアでやろうと思いまーす!応援したい方、よろしくお願いしますー。笑