よくここまで来たね。と言われて泣いた日。

いずみです。

いずみ古民家暮らし / DIY / 畑 / ブログ】

お仕事:MEM.喫茶Tokoname店主
急須を使って淹れる珈琲と菜食のごはんを提供しています。

時々、陶芸家、大工、藍染職人、お菓子屋さんのアシスタントもします。

ボランティアとして「家弁タイムズ」という子育てファミリーに(基本、無料で)お弁当を届ける活動や、子どもも大人も隔てなく対話する時間「ダイアローグ」の運営をしたりしています。


ビールを作る時、なぜ大麦ではなく「麦芽」を使うのか?

「さて、どうしてでしょうか!?」と、友達から尋ねられ「ぐぬぬ。」となったので、一晩たち、解説してもらったことを思い出してアウトプット。ワインも日本酒もビールも、アルコールが入っているのは「糖」を分解しているから。糖を分解することで、アルコールと二酸化炭素が生成されます。しかし、大麦や小麦には、デンプン(多糖類)はあっても、肝心の「糖(ブドウ糖)」ではありません。では、どうするか。ここが不思議な話なのですが、なんと麦を発芽(芽吹かせる)させると、デンプンを分解する「酵素」が発生し「デンプンを分解することで、糖を作ること」ができるのです。イメージは、多糖類=ブドウ糖が鎖状につながったもの。この鎖を切ると、ブドウ糖が生成されるというわけ。そこにビール酵母を入れることで、糖を分解し、アルコールと二酸化炭素(あの、シュワシュワした発泡)を作り出すわけです。いや、うちで扱ってるの珈琲。


よくここまで来たね。と言われて泣いた日。

MEM.はもうすぐ一歳半

MEM.が始まったのは昨年2022年の6月のこと。今は23年の11月ですから、おおよそ一歳半というわけです。1歳半になるまで、正直、何ができたというわけではありません。むしろ、振り返るには幾分か早すぎるような気さえしています。ただ、これは性分なのでしょうけれど、振り返ってしまうんですね。立ち止まってしまう。だからね、ちょっと遅いんです。やること、なすこと。

それでも、こうして一歳半。その姿を見てくれている人がいるようです。

「今は報われないかもしれない。でもきっと、見てくれている人はいるよ。」

そんな友達の言葉を、思い出します。

振り返れば、やってきたこと。

そばを提供していたこともあります。クッキーを焼いていたこともあります。浅煎りのコーヒードリンクを提供していたこともあります。マルシェにいき、テイクアウトをし、イベントをしました。

今は「家弁タイムズ」という子育てファミリーにお弁当をお届けする活動もしています。喫茶店とは別に、です。

はじめは「もらう側」でしたが、今はまだまだ「もらう側」でもありますが、少しずつ「贈る側」になることができています。たった1年半のことで、人生はグッと変わるんだと心から感じています。

根っこにあるのは「甘え」です。

ぼくは幼少期から体が弱くて、体調を崩すことがよくありました。自分の管理不足というよりは、そういう体質だったため、家族からのサポートはかなりありました。

これは生きる上では「ありがたいこと」でした。しかし、これに頼って、自分の力でなんとかしようという気概は備え損ねたなあと振り返れば思います。これは「甘え」です。

やれるだけやって、最後に頼る・甘えるのは良いと思います。何か冒険や夢をかけ抜けるために助けを求めるのは良いことだと思います。でもぼくは、やる前から「なんとかしてくれる」と思って生きてきたところがあります。

そんなぼくが今は「なんとかしよう。」と思い、あの手この手を使って、自分のやりたいこと、実現したいことを実現させていくことができています。もちろん、一人だけの力ではなく、いろんな人の助けを借りますが「思いがある。助けてください。」と言えるようになったのも、つい最近のことです。

その先に、今のMEM.という喫茶店、家弁タイムズの活動、求人募集をみなくても仕事しにきてほしいと言っていただける関係があったりします。

よくここまで来たね。

そんな話を友達にしたら「よくここまで来たね。」と言ってくれました。

予想だにしなかった言葉でした。だって、その友達はなかなか他人を褒めないから。笑

言ったとしても、済ました顔で「いいね、」というくらい。「いいね!」でも「いいね。」でもありません。「いいね、」です。

そんな友達が「よくここまで来たね。」と言ってくれた。

これは、ここまでの道のりを全て受け止めた上で、今を讃えた言葉だとぼくは受け取りました。

本当に嬉しかった。

わざわざ遠方から足を運んでくれる人もいる。忙しい中で、わざわざ友達を紹介してきてくれる人もいる。今のMEM.は、まだまだ小さな小さな喫茶で、小さすぎるくらいですが、それでも一つずつ、その思いが伝わってきているんだと実感しています。

これをもっともっと広げたい。もっともっと届けたい。

これからも一つずつ、でも着実に喫茶をよりよくしていきます。家弁タイムズもできることをもっともっと広げていきます。

涙を拭いて、明日からも生きていきます。

人生を詰め込んだコンサル。

これと同時進行で「いずみに何かしら相談したい!」という方の相談もお受けしていきたい。

日々、喫茶ではたくさんの人が来てくれます。その中で、お話をいただいたり、ご相談をいただく機会があります。また、ふと話してくださったことに答えることで、光を見つけてくださることがあります。

こうしたことを求めてくださるかたがいるのであれば、一度いずみに相談いただければ嬉しいと思います。ぼく自身、いろんなことを試行錯誤している発展途上です。

お話を伺って、お伝えできることはお伝えしますが、ぼくも同じく、一緒に歩んでいければと思います。

おわりに:

よく来たね。常滑は観光地であるからこそ、この言葉がぴったりな場所です。遠くから、来てくださる方がたくさんいます。本当に「よく来たね。」と心から、思う。距離だけの話じゃない、みんな人生を紆余曲折、波瀾万丈を生きてここまできた。歩いてきた。それぞれの道を。

そういうことを思い出す曲。みんなにも聴いてほしいな。

以上、いずみでした。

それではみなさま
今日も素敵な1日をー。