勉強するって楽しいね。

今暮らしている地域は、発酵の文化がとても根付いていて、主に発酵調味料がとても多様につくられています。例えば、醤油、味噌、酢、日本酒、ワイン、クラフトビール、藍などなど。と言ってもこれでほとんどなんだけれどね。

とはいえあんまり料理をしないから、五感で知っているというよりは、どうやらそうらしいという噂話程度にしか知らないんだけど、それでも「もっと知りたいな」と思ってる。だから今日は酒蔵のミュージアムを見に行ったり、発酵文化人類学という本を書いたりしてる小倉ヒラクさんの講演を聞きに行ったりしてきました。

そうするとね、やっぱり、知らなかったことが知れるわけです。

もちろんね、そこに書かれていたこととか、話されていたことのほとんどは「ネットにも書かれてて知れることじゃん」ってことだったりもするんだけど、その場にある「道具」とか「空間演出」とか、人が集まっていたり笑いが起きている瞬間だったりっていうのが、ものすごく映像的に記憶されて行くんだよね。

文字にしたら同じ情報。

この地域には、発酵の文化が根付いている。
この地域には、発酵の文化が根付いている。

それをただ文章で読むのと、それを言っている人が100人集まった場で知るのと、ずいぶんその情報の質感は変わる。もちろん、後者にその豊さがあると僕は思ってる。

今日はそういうものを感じました。
(但し、宗教信仰に類する場所でもこの効果はあるから、そこは注意が必要で、現実はその外側にあったりするから。ただ「共通認識を持った人が集まると人は没頭しがち」ということを知っていれば、ちゃんとその外側にあるメタ認知が可能になるから、そこら辺は知っておくと便利かも。話戻します。)

普段からあんまり外に出ていかない自分がバスに乗って隣町まで言って、ミュージアムを見てみる。それだけでも世界はぐんと広がった。この喜びをすごく久しぶりに感じて、その時に感じたことがある。

大人の勉強って、おもろいな。

なんていうシンプルなこと。

自分が知りたいと思ったことを、空間的・五感的に取りに行く。勉強ってそれだけのことで、勉強を分解すると「強いて、勉める」だから無理やりやらされている状態のことだ!とよく聞くし、自分もそういう主張をしてきた一人なんだけれど、どうやら自分の考え方(というより、言葉の捉え方、その言葉に結びついた実感)が変化したらしい。

勉強って、おもしろい。

今日疲れちゃったから、家に帰って寝たんだけど、起きてすぐにペンが走った。

そうしたらこんな文章を書いていた。

大人の勉強夜会 (ワンドリンク付)
参加費500円(物々交換も可)

日本の社会人の平均勉強時間は、6分。
(H28社会生活基本調査/総務省実施)

先日、お子さんがいるおかんさんから、

”このままだと世の中
どんどん大変になって、
子供の未来が心配。
何かしなきゃとは思うけど、
どうしたらいいか、、、”

そんな声をいただきました。

店主も27歳になり、甥っ子もできました。
端的にいえば、おじさんです。
ちっちゃいおじさんが伝えられることに、
スポーツや体格いいとモテるとか
そんなことはできません。

伝えられるのは

“大切なことは目には見えない”ということ。
そして、そこには”知識”と”行動”という
記録し得ないものが含まれること。

某アパレルショップに勤めていた頃、
子どもの前で服をくしゃくしゃにして返す人を見ました。
子供には、おもちゃは片付けなさいと教えるのに、、、です。

誰かが悪いわけじゃないが、先輩たちが残した言葉の通り、
”背中を見て育つ”と僕は思うのです。

調査によると、

日本の社会人の平均勉強時間は、6分。
この背中を見た子の未来は、どのようなものでしょうか。

僕は愛する家族であるーやーに胸を張れるおじさんでありたい。

でもどうも、一人じゃ、心細い。
あなたも一緒にいてくれたら嬉しい。

一緒にどうかな?

それでは今日も、素敵な1日を。

自分の内側に、ここまでの言語が潜んでいることを、僕はしばらく気づいていなかったんだ。でも、気づいた。

勉強するって、楽しい。

教育ってどうのこうの教えようとするけど、学んでる大人を見てたら、たぶんその行動倫理は伝わっていくんじゃないかと思う。

ただ、そこに(学ぶ大人の背中が)ある。

それだけで、教育は完成する。
※効率性の追求は、無視するけれど。

そんなわけで今日は、勉強しよーって思ったって話でした。

では、今日も素敵な1日を◎