“お菓子を焼く”6文字の中身
ぼくは、パウンドケーキを焼くことがある。クッキーを焼くこともある。でも、人というのは「自分の領分をわきまえて生きる=相手の領分を侵さず、敬意を払って生きる」ということが大事なんじゃないかと、思っていたりする。
すると、お菓子が焼ける人が近くにいて、その隣でお菓子を仕事にしようと始めて仕舞えば、取り合いになることは必至だ。ならば。お菓子はお任せすることにして、自分は違うことをすれば、取り合うことも、やりあうこともない。むしろ、その人のお菓子をより遠くに運んだり、たくさんの人に届けるような、そんな自分の仕事が作れるなら、それが一番いい。
そうすれば、ぼくも、その人も、活きる。だから、お願いしてる。ガトーショコラが届いた。このお菓子ひとつを焼くためにも、いろんなことが必要だ。包装をしたり、ラベルを表示したりすることに、正直ほとんどの時間を使うんじゃないか、と思うほど。お客さんからしたら「当たり前」と思えることを実現させることに、想像以上に時間を使う。
“お菓子を焼く”というたった6文字の中身は、ガトーショコラだけじゃない。そのことをしかと確かめながら、40個のガトーショコラが入った袋を受け取った。ぼくは「届けたい。」そう思った。
ミツカンミュージアム
入口が左右対称になってた。半田のパンのトラも、同じように、左右対称の入り口になってる。これは「人が入りやすい構造」なんだけど、ミツカンミュージアムはその展示全てにおいて、誘導動線が本当に素晴らしい設計になってた。
醸造にまつわる話のきっかけから、命、水というとても根源的なところにまで自分を見つめ直すような機会も、参加者に贈っていた。その中でもぼくの中に最も飛び込んできた言葉がある。
ミツカンミュージアムは、醸造の文化や、食の素晴らしさ、、、について、次の世代に伝えるために2015年に作られました。
ぼくは、甥っ子が生まれてから「この世代にどんな未来を残せるかー。」ということを考えるようになった。
- 人の目を気にして休めないような社会を残したい?
- 学ばない大人たちしかいない社会を残したい?
- タブーを破らないような張り詰めた社会を残したい?
ぼくは
- 誰だって、自分の「時間」をもつ生き方ができる社会を渡したい
- 「時間」をもちよって学び合える社会を渡したい
- タブーを”意見”として話し合える「時間」をもてる社会を残したい
と、今思ってる。
ぼくは「人」というものの温度を届けにくい「法人」という形態で”次世代のために”というメッセージを届ける施設を作っていることに、心から感銘を受けました。
現実的なことを見ると「事業が成り立つ形」でそれを伝えているのと「成り立っていないのに伝えていること」は全然違う。それはわかっているけれど、同じく未来を見ている人が、日本の文化を創っている企業にもいると知って、心底嬉しかった。
もっと学びたいし、伝えたいって思ったよ。
粕酢”山吹”
深部発酵という、3日ほどで酢を作ることができる時代で、今もなお「静置発酵」という2週間ほどかかる昔ながらの製法で作っている粕酢”山吹”。粕酢というのは、酒粕からつくる酢のことで、これが江戸前寿司を普及させる、きっかけを作った歴史的で文化的な調味料。
発酵デザイナーの小倉ヒラクさんがZOOM講演をやった時に会場で出された「山吹と巨峰ジュースのドリンク」が本当に美味しくて、欲しいなあと思ってた。なんと、なんと、手に入ったので、また「新月夜会」か「なんちゃって尾州早すしを食す会」みたいなイベントを開いて”山吹”を使って何かしら食べてみようと思うので、遊びに来てください。
チョコレートの旬
旬があるなんて知らなかったけど、1月から2月あたりが、チョコレートの旬だと聞いて、買ってきた。ダーデン。気になる人は、是非に。
図書館
1時間半、図書館に行ってきた。知多半島にまつわる本を読んだ。あまりに情報量が多いから「よし、10個だけ情報もって帰ろう」そんなつもりで読んだ。というか、書き写した。
あっという間に2時間近く経った。控えめに言って、楽しい。結局、図書カードを作って、7冊の本を借りた。ミツカンの粕酢にまつわる本、知多半島のあれこれ、愛知県の伝説にまつわる本。面白い。
平日の昼間に集まれるような、暇な人がたくさんいた。ぼくは、嬉しかった。
また行こう。
指差しで注文できるカフェ
指差しで注文できるカフェがあると聞いて行ってきた。聴覚に障害をもっている方にとっては、注文しにくいというのは、不都合が多い。そういうことがなるべくなくなるように、指差しの注文や、大きなメニューをよりよく打ち出したカフェ。イベントも定期的に開催していて、人が集まるコミュニティカフェという感じだ。
道具を頂いたり、新たな出会いがあったり、陶芸作家さんへの尊敬がより増したようなこともあった。お店に参考にしたいことがたくさんあった。一つずつ取り組んでいく。
エンジンオイルを補充した
ガソリンの減りが早い。ので、エンジンオイル補充をした。
でもエンジンオイルだけじゃ行けなくて、フィルターの交換が本当は必須。今度は、友達に相談して、一緒にフィルターを交換してもらいたいなーって思ってる。何かとお金がかかるけど、壊れるよりマシ。先に出しておくと、痛い目を見ないので、出し惜しみせず出していこう。
出産祝いを贈った。
ぼくはご祝儀が嫌いだ。でも、未来に託すなら、出したい。ちょっと正直無理をした。今回は、さすがに無理をした。本当に、まずいと思う。でも出した。未来に届くなら、ぼくは出したい。出産祝い、まだちょっと先だけど、昨日「数ヶ月後に生まれる」って聞いたから、今日渡した。
渡せるうちに。明日死ぬかもしれないし、渡したい時には、もうないかもしれないし。今のうちに渡しておきたいと思った。渡せてよかった。
ものを贈るのは、ぼくは難しい。ぼくがものを欲してないからだ。必要なものは、限られる。相手もそうなら、ぼくが選んだものなど、いらないはずだ。欲しいものが欲しいのだ。ものが溢れてるんだからね。必要なものを買ってくれたらいいと思うから、
ご祝儀は嫌いだ。結婚式には呼ばれなくてもいい。でも、出産祝いは、特別だ。
早すぎる時代。
ぼくが今日体験したことは、あり得ない程の量の情報で溢れてる。
廻船が2週間で江戸までものを運んでいた時代から、現在を比較すれば、どれだけ速くなったかがわかる。それでも、おいそれとものは運ばれ、もっともっとと急ぐ街。
焦らなくていいし、待つことを覚えたらいい。
ことの問題は、スピード感と、タイミング。ちょっと待てば済むこと。そういうことばかりだ。ぼくはそのことを確かめた。
追記:人をきっかけに生きる=働きとなれ。
今日の行動の動機、そのほとんどに「人」がいる。
陶芸や焼き物のことを学ぶなら、図書館はおすすめだよ。
ミツカンのミュージアムよかったよお、izumikun好きだと思う!
美味いチョコがあるんだよ。ちょうど1月から2月。あのお店の店主から教えてもらってさ、毎年買っちゃうもん。おすすめだよ
半田の粕酢から江戸前寿司に繋がってる。山吹は、今なお作られ続ける粕酢。これは、多くの人に文化を伝えるきっかけを作るものだよ。
君、手話できる?指差し注文できたり、手話できたりする人がやってる喫茶があって、そこ、君みてきたらどう?参考になることがあると思うよ。
他に、同じ抽出法をしていた珈琲屋さんから道具を頂いたり、新しい出会いの場にお誘いいただいたり、行動のすべてに「人」の存在がある。
非常に「三男的行動心理」かもしれないけれど、ぼくがぼくの意志だけで動いていることって、実はあんまりないかもしれない。行動理由のほとんどは
- 誰かのために、やる。
- 誰かにきっかけをもらって、やってみる。
そういうことに改めて気づけたのも、今日は学びだった。
あ、あとね。
常滑市の大野町に伝わるいつわがあって、
ある高尚な人の講話がとても有名で、魚屋が門前に籠を置いて、聞いていた。あまりのありがたい話に聞き惚れて、籠の中の魚は腐ってしまった。しかし、魚屋は「魚は腐ったが、儲かった!」と言って満足そうに帰っていった。
これもまた、生きるとはどういうことかを確かめる、学びだったなあ。
それでは。
今日ものんびり書いてみました。
というわけで、今日も素敵な1日を🌿